NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

立花館To Lieあんぐる 1巻 感想[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

百合作品の感想です。


立花館To Lieあんぐる(1巻)

[著者] merryhachi

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] 高校進学に合わせて、6年ぶりに帰ってきた田舎の街。お洒落なデザイナーズマンション風の寮“橘館”から優雅に登校…と思ったら、手違いでボロアパート“立花館”に入居するハメになった夏乃はなび。立花館では入居初日から謎の全裸美少女に遭遇したり年上お姉さんの恥ずかしいトコロをうっかり目撃してしまったりなぜかつっかかってくる幼馴染みの恥ずかしいトコロを凝視してしまったり。…って、全然「ラッキー♪」なんか思ってないんだから!1ヶ月の契約が終わったら絶対出てってやるっ! (Amazonより)

こんな作品を待っていた!と思わず言ってしまいそうな良作であると予め主張しておきます。あらすじを見て、大体のテンションがわかると思いますが、その時点で「面白そうだな」と思える人なら、ほぼ気に入るはずです。

立花館は、魅力的なキャラたちを巧く動かし、ストーリーにギャグ(ハイテンション)、スケベを巧く織り交ぜて、百合を実現。総合的な仕上がりの良さが私は気に入ってます。ギャグ要素のある作品って、正直相性悪いのですが、立花館はギャグ要素の存在感を下手に押し出してこないので、ほどよく面白いです。

ちなみに、立花館の百合観は、異性愛世界に成り立つ百合世界です。つまり、異性愛を意識的に排除してるわけでもないのに、自然と同性の相手に惹かれているという状態です。主人公のはなびと住人の優はナチュラル百合っぽいが、新住人のそのあはハイスペック男で玉の輿の夢を捨てたわけではないので、桜Trickのやや手前ってところでしょうか。

先述の通り、この作品の大きな魅力はキャラにもあると思っているので、軽く登場人物を紹介したい(7巻現在、新キャラは2巻で1人かつ重要ではない)。
夏乃はなび:主人公。ラッキースケベ体質、百合体質、押しに弱いという点以外は、優しく可愛い常識人という感じ。
藤原このみ:立花館住人。はなびとは幼い頃に一緒に遊んでおり、立花館で再会。出会った頃から既にはなびに強い想いがあり、再会後は恋心として仕上がった。
篁いおり:はなびと同時期に入居した同級生。無防備で、はなびのラッキースケベを誘発しやすい。はなびと百合的な雰囲気を醸し出し、このみと三角関係になっている。
藤原依子:立花館管理人で、このみの姉。進学も就職も望まず、しかも終始ニコニコしているという、現実なら腹黒かダメ人間かという感じの状態だが、そんなことはなく、ただただ優しいお姉さん。
月城優:立花館住人。依子と一緒になって立花館を盛り上げている。過去は後々語られる。専ら気に入った女性にスキンシップをとったり、下ネタをふっかけてくる、百合的には面白い存在。
三井そのあ:立花館の新しい住人。酔った勢いで優にお持ち帰りされた。ハイスペック男との玉の輿を狙ってはいるが、何だかんだで立花館に馴染み、特に優にはドキドキすることも。
1巻の内容とこの先のストーリー展開は大体同じなので、どちらかというと立花館シリーズ全体の話にはなりますが、はなびとこのみといおりの三角関係、依子と優の関係、そのあと優の関係といったところが百合的な主軸です。日々のいろんな出来事が描かれますが、百合的な展開は一貫してます。

個人的にはこのみが好きですが、物語の始まり方からすると、どこまでいおりに太刀打ちできるかはわかりませんね。その辺も含め、立花館To Lieあんぐるをオススメします。まずは1巻から。