立花館To Lieあんぐる 4巻 感想[百合作品]
こんにちは、湊柚子です。
百合作品の感想です。
立花館To Lieあんぐる(4巻)
[著者] merryhachi
[出版] 百合姫コミックス
[あらすじ] 夏休みも終わり新学期…なのに風邪を引いて寝込んでしまう夏乃はなび。意外にも(?)優しく看病してくれる三井そのあに心を開いていく。もちろん藤原このみ・篁いおりによるはなび争奪戦は、温泉卓球からショッピングモールでのダブルブッキング・デートと激しく展開。そんな中、ふだんはチャラい月城優の意外な過去も明らかとなり…。いつも通りのラッキースケベ&ハーレムに、ちょっぴりビターテイストが加わった第4巻★(Amazonより)
今回の4巻では、はなびの三角関係を取り巻く、立花館の他の面々に焦点を当てた話が出てくる巻です。
まず、そのあ。夏風邪のはなびの看病を恐る恐るやる姿は、そのあもやっぱり良い子だなぁと思わせます。あれだけ理想高く男を狙って決め込んでいるのに、その実はコミュ障のこじらせという、妙なリアリティーがあっていいですね。そのあは、はなびに対して「あんたと二人だと調子狂うのよ」と言っていましたが、こちらからしてみれば、はなびのおかげでそのあを堪能できるってところです。
そして、優の過去。見た目はヤンキーで、実際もヤンキーだった優が、仲間に裏切られ、道に倒れていたところを依子が助けたと。最初はなかなか状況を受け入れられず依子に当たりながらも、結局は依子の底知れない慈愛によって依子に惚れ、本来の活力を取り戻したわけですね。わりと王道ですが、チャラっとした優の、依子への想いの本気度が知れて良いです。
三角関係のほうは、いおりに恋の自覚の兆候が見え始めたのと、ダブルブッキングでこのみを怒らせたのと2つありました。なんか、ますますこのみの立場が危ういような……。
それにしても、今回の4巻によって、これからの見所に優と依子の関係が追加されました。さて、ここでそのあはどうなっていくのか。優×依子×そのあの三角関係となるのか、それとも、同性でもドキドキしきりのはなびにラッキースケベを誘発される要員のままなのでしょうか(笑)