NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

2DK、Gペン、目覚まし時計。 6巻 紹介[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

 

百合作品の感想です。


2DK、Gペン、目覚まし時計。(6巻)

[著者] 大沢やよい

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] ついに自分の正直な気持ちを伝えた奈々美。しかしかえでにはいまいち伝わっていないのか分からないままの状態で…。そんな折に恋由姫から突然の挑戦状! ? 「アタシ、かえでに告白したの」複雑な奈々美にはまだかえでに聞けていないことがある。そう、かつての同居相手・辻堂葵とは、いったいどのような関係だったのか。もう会うこともないであろう葵のことを考えても仕方がない、そう思っていた矢先に運命が悪戯をする。Amazonより)

 

 

この恋はいつまでも前途多難。

 

前巻で、恋由姫や万尋の存在によって、かえでへの恋に向き合うことにようやく決心がつき、かえでへ告白するところで終わりました。かえでへの恋心が芽生え、自覚し、向き合い、告白する。ここまで結構道のりは長かったです。百合はおろか、フツーのノンケ作品でもここまで焦らされることもなかなかないと思います。

さて、その告白ですが、お決まりの「私も大好き!(友人として)」パターン……かと思いきや、奈々美の知らぬところでかえでにどうやら響いた様子。かえでの描かれ方は、基本的なスタンスは変わらないものの、ここでは明確に、奈々美の「好き」を「友情とは違うなにか」で受け取っていることが表現されています。これだけの作品への感想としては正しくないかもですが、私的には「やっときたか万歳」という感じです。

そして、告白が奈々美的には失敗(実際はかえでに響いているが奈々美はそれを知らない)に終わるも、まだ奈々美には引っ掛かりが残っています。それが、恋由姫とかえでとの関係と、かえでと葵の同居時代です。

恋由姫とかえでの関係は、前巻である程度は解決したものの、やはり漫画という共通点を持つ二人の間に入れないことを、奈々美は不安に思っていました。そんな奈々美にアクションを起こしたのは恋由姫のほう。二人は対話する中で、お互いにかえでとの親密な関係を羨ましく思っていたことが判明。そして、恋由姫に背中を押されるような形で、かえでの漫画の作業中という領域に入ることができました。

一つの引っ掛かりをクリアした奈々美は、そのまま、葵との同居時代についてかえでに尋ねます。きっかけは、美大時代に葵がかえでの金髪に興味を持ったこと。そんな単純なことから、葵がかえでの漫画を手伝い、かえでが葵の演劇練習を手伝うという関係性を築き、お互いの家を行き来し、そのまま同居が始まったという流れです。しかし、突然葵が演劇も同居もやめると言い出し、かえではそれを了承したと言います。奈々美としては、恐らくかえでに聞くことで、この話題がある程度はハッキリしてくると思ったのでしょうが、これにより、「何故、葵は演劇も同居もやめたのか」という謎が残ってしまいました。その謎にモヤモヤする中、葵から結婚式への招待状が…。

以上が6巻の大体の内容です。前巻が告白で終わったので、今巻は修羅場かと思いましたが、着々と奈々美の前進と気持ちの整理が始まりました。むしろ、修羅場は次巻のようです。

 

 

奈々美がぐーたらOLで、かえでが売れっ子(しっかり)漫画家というバージョンが巻末に載ってますが、これはこれで良いですね。