NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

2DK、Gペン、目覚まし時計。 7巻 紹介[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

 

百合作品の感想です。


2DK、Gペン、目覚まし時計。(7巻)

[著者] 大沢やよい

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] 奈々美とかえでのもとに辻堂葵から届いた結婚式の招待状。しかし奈々美には葵に確かめなければならないことがあった。そう、かえでと葵の同居時代の真実を――。かえでから聞いた二人の過去の話。それが嘘だとは思わない。ただ「かえでが語らなかったこと」があるはず。結婚式の前夜に葵を呼び出す奈々美。「聞かんほうがええこともあると思うで」そして葵は、二人の過去の真実を語る。女ふたりの同居生活、クライマックス直前!(コミックシーモアより)

 

正直、葵については想定外でした。

 

前巻で届いた、葵の結婚式の招待状。その招待状を受け、結婚式に参加する前に葵と会って「何故、かえでとの同居を解消したか」を聞くことにした奈々美。前日に会いたいというメッセは既読スルーされ、一応待ち合わせ場所に行ってみたら、何十分も待たされた上に、冷ややかな目線と批難の言葉を浴びせられた奈々美。奈々美はこの葵の態度をある程度予想はしていた様子ですが、私は単純なので、「なんでこんな冷ややか…?」と思っていました。

奈々美の思惑を察した葵は、同居時代の真相を語ります。

高校時代から人間関係をめんどくさく思っていた葵は、美大に入っても周りから距離を置いていました。そんな葵は、ひょんなことからかえでに近づき、かえでの漫画への熱い想いに興味を抱きます。そして、今までの人間関係と決定的に違ったのが、かえでへの恋心に目覚めたことです。かえでへの告白をアシストして欲しいという男が居て、その男をテキトーに相手していたら、今度は自分に迫ってきたので、ぶちギレた葵。その嫌悪感の反面、かえでへの想いに目覚めたわけです。しかし、どうしてもその想いはかえでに伝わらない。告白しても伝わらない。手に入らないかえでと一緒に居るのがツラくなり、今まで参加しなかった飲み会や同窓会に参加するようになります。かえでを想う自分の気持ちにばっかり捕らわれていた葵は、元々の自分のキャラは、相手への興味を示すようにすることで単純な人間関係を巧く回し、同級生の女性を落とすことまで容易だと気づいたものの、たった一つの本当に大事な存在であるかえでを手に入れらない現実に耐えかねて、葵はかえでを諦めてしまいました。

このように大まかに見てみると、性格は違うとはいえ、葵と奈々美は似ているわけですね。モテるばかりで自分から相手に興味を示したことはなく、本当に手に入れたいもの(かえで)はなかなか手に入らない。

葵が今のイケ女な感じになったのは、そんな長い道のりがあってのことなんだとはわかりましたが、そうやって葵を理解しようとすればするほど、奈々美に恋しかけたのが謎ですね…。

そして、かえでに告白したことを葵に話すと、これまでのエピソードを踏まえたアドバイスをされた奈々美。その後、かえでも合流し、二人で結婚式に出席します。そのまま無事に結婚式を終え、新幹線で帰路につく二人。これで終わりかな……と思っていたら、ラストに衝撃のシーンが。

新幹線で眠った奈々美に、かえでがキス。

 

 

いよいよ、次で最終巻です。ここに来て、かえでからのアクションが。充実したこのシリーズが、どのように締め括られるのか、楽しみです。