ジョン・ウィック 感想[映画]
こんにちは、湊柚子です。
ジョン・ウィックの感想です。日本でもおなじみのキアヌ・リーブスが出演するアクション映画の中では、特に良作です。
ジョン・ウィック(原題:John Wick)
<キャスト>
ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
ヴィゴ・タラソフ:ミカエル・ニクヴィスト
ヨセフ・タラソフ:アルフィー・アレン
ミズ・パーキンズ:エイドリアンヌ・パリッキ
マーカス:ウィレム・デフォー
ウィンストン:イアン・マクシェーン
シャロン:ランス・レディック
アヴィ:ディーン・ウィンタース
ヘレン・ウィック:ブリジット・モイナハン
<あらすじ>
元凄腕の殺し屋であるジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、最愛の妻を亡くして生きる希望を失っていたが、彼女の遺した愛犬を新たな生きる希望として、生活を送っていた。しかし、ある日強盗に襲われ、愛車を奪われた上に愛犬を殺されてしまう。ジョンは、その犯人がかつてのボスであるヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子ヨセフ(アルフィー・アレン)であることを知り、復讐のために裏社会に戻ることを決意する。
<感想>
『ジョン・ウィック』を一言で表すと、洗練だと思います。特別なストーリー設定や目を引く大迫力アクションはありません。銃と肉体のみで、復讐を続けるだけです。それでも最初から最後までずっと面白いのは、洗練された内容になっているからではないかと考えられます。ただ、誤解して欲しくないのは、アクションは十分にあります。車で列車に突っ込んだりとか、戦闘機飛ばしたりとか、コンピュータでハッキングしまくりとか、そういうのがないだけです。それでも、キアヌの身のこなしは美しく、どんな大迫力アクションにも負けない魅力があります。
ジョンの凄さはアクションの見た目にもわかることですが、コンチネンタル・ホテルの存在やヴィゴのビビりようが、それを強調させます。このように、直接的だけでなく、間接的にも主人公の恐ろしさを上手に表現できるところも、『ジョン・ウィック』の良いところの一つですね。コンチネンタル・ホテルというのは、作中に登場する殺し屋御用達のホテルのことです。バーテンダーから支配人に至るまでが、ジョンに対して特別な態度をとるところが、いかにもジョンの恐ろしさを感じます。しかも、その態度が露骨でないのがポイントです。また、コンチネンタル・ホテルは「ホテル内で殺しを行ってはいけない」というルールがあります。このルールは、「殺し屋たちはホテルにいるジョンをどのように殺すのか?」というストーリー上の楽しみを生み出します(このルールは、次作にも活かされます)。
ここまでコンチネンタル・ホテルのことを書いていて気づきましたが、ジョン・ウィックはなんとなくキングスマンに似ている気がします。その作品なりの世界観があるのです。コンチネンタル・ホテル、盗難車の解体屋、裏社会の掃除屋、マフィアや殺し屋のルールや思惑など、様々な要素が、ジョン・ウィックワールドを作り上げています。
正直、これだけ書いても1割くらいしかジョン・ウィックの面白さを伝えられた気がしません。ネタバレを極めて排除して、かつ面白さをなるべく記そうとすると、膨大な量になります。なので、是非とも観て欲しいです。
派手な銃撃音やうめき声などがないのも、一つ特徴だと思います。