ジョン・ウィック2 感想[映画]
こんにちは、湊柚子です。
ジョン・ウィック:チャプター2(以下、ジョン・ウィック2)の感想です。前作でも十分でしたが、進化してます。
ジョン・ウィック:チャプター2(原題: John Wick: Chapter 2)
<キャスト>
ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
サンティーノ・ダントニオ:リッカルド・スカマルチョ
カシアン:コモン
バウリー・キング:ローレンス・フィッシュバーン
アレス:ルビー・ローズ
アブラム・タラソフ:ピーター・ストーメア
ウィンストン:イアン・マクシェーン
オーレリオ:ジョン・レグイザモ
<あらすじ>
前作から5日後、前作で奪われた愛車を取り戻したジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、再び引退生活に戻っていた。そんなジョンの元に、イタリア系犯罪組織カモッラの幹部サンティーノ・ダントニオ(リッカルド・スカマルチョ)が仕事の依頼の為に訪れる。サンティーノには裏社会からの引退を手助けしてもらった過去があり、その見返りを強制できる誓印を交わしていた。今度こそ引退を決意していたジョンは、誓印を無視してでも仕事を断ろうとするも、直後サンティーノに家を爆破される。ウィンストン(イアン・マクシェーン)に助けを求めるも、誓印の掟は絶対だと言われたジョンは、サンティーノの依頼を仕方なく受けることになる。
<感想>
基本的な見所は前作とは変わりません。洗練されたストーリー、アクション、そして世界観。ですが、それらはすべて、前作より進化しているという印象を受けます。前作の感想の時にも名前を出した「キングスマン」の2作目と比較すると、ジョン・ウィック2のほうが、1作目の世界観を上手く引き継げていると思います。
ストーリーについては、前作同様にわかりやすく、あらすじに書いたような経緯でサンティーノの依頼を受ける→仕事(暗殺)を成功させる→暗殺した相手のボディーガードおよび手下・サンティーノの手下(恐らくは口封じの為)・世界中の暗殺者(サンティーノがジョン暗殺に賞金を懸けた)に命を狙われる、という流れです。ただし、その先の展開はちょっと新鮮でしたね。ジョン・ウィックらしからぬ行動をとります。派手な行動とかではないのですが、ジョン・ウィックの世界観に浸かっていると、多少の驚きをもって観れます。
アクションも、構造は基本的には前作同様なのですが、今作では色んな敵が出てくるため、前作に比べて、アクションの多様性が増します。暗殺相手やサンティーノの部下といった普通の敵に対しては、「身体に一発→頭に一発」の計2発が基本です。このパターン化が、ジョンのガンアクションに美しさを与えています。一方、世界中の暗殺者に対しては、とにかく息の根を止められれば良いという感じです(例えば、首の骨を折ったり、何発も撃ち込んだり、鉛筆で頭を刺したり)。これは、世界中の暗殺者がいつどこから何人襲ってくるかわからないという状況を反映しているものと思われます。また、暗殺相手や暗殺した相手のボディーガード(カシアン:コモン)、サンティーノの一番の部下(アレス:ルビー・ローズ)といった、ある種の敬意が払われる相手には、特別なやり方をします。そして、ラスボスのサンティーノには、それとはまた別の方法で復讐をします。それが、先ほど述べた「ジョン・ウィックらしからぬ行動」です。
世界観は、前作よりもだいぶ強化されています。コンチネンタル・ホテル関連では、銃のソムリエ、地図屋、仕立屋など。いずれにおいても、やはりジョン・ウィックの存在は特別なようです。また、今作の基本ともなっている誓印も、世界観のひとつと言えます。ジョン・ウィックほどの暗殺者をも縛るものですからね。これらはいちいち説明するよりも、実際に見た方がよっぽど楽しめます。
以上、大雑把なジョン・ウィック2の説明でした。実際に観ていただくことを前提とした書き方ですので、当然オススメです。個人的にはコモンとルビー・ローズがお気に入りなので、ジョンvsカシアン、ジョンvsアレスはとても興奮しましたね。
次作が楽しみです。
カシアンは、ジョンと互角とも言える強さを備えるボディーガード。コモン出演のオススメ作は『ラン・オールナイト』。