NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

徒然日和 2巻 感想[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

 

百合作品の感想です。

 

徒然日和(2巻)

[著者] 土室圭

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] 海辺で遊ぶ女子高生は好きですか? 友達以上恋人未満な女子高生4人組に、かつて女子高生だった大人3人組も登場。ありふれていて"とくべつ"な、1度きりの夏が始まる。 (Amazonより)

 

内容に触れる前に、前回強調し忘れた点を強調しておきます。表紙でもある程度はわかりますし、試し読みされた方ならわかると思いますが、とにかく絵がかわいらしいです。通常、私はキャラの好みが分かれますが、徒然日和のキャラはみんな好きです。土室さんがどれだけ苦労して描いているかは業界人でないのでわかりかねますが、これだけ安定して可愛く描けるというのが素晴らしいです。「可愛い」以外の言葉で形容するとしたら、「丁寧」「柔らかい」「暖かい」というものでしょうか。それらを含んだページ全体の雰囲気が、ページを開くと一気に訪れてくるという感じです。

さて、内容に触れますと、前回とスタンスはそこまで変わっていません。相変わらず友達以上恋人未満をひっそり漂わせています。大人3人組についても、女子高生4人組以上の百合的恋愛感を漂わせることはなかったです。

女子高生4人組ですが、前回は小春×真冬よりも七揶×実里のほうが百合っぽいと書きましたが、今回は小春×真冬のほうが百合的な描写が強かったと感じます。というのも、小春と真冬はお互いに意識して照れる描写があったりと、わかりやすく直接的な百合だったのに対し、七揶と実里については、二人の過去に迫る感動的な話がメインだったので、百合としての話ではありませんでした。ただ、その内容からして、七揶と実里のつながりは極めて強いものだと感じましたね。百合のスイッチが入れば、恋愛的なニュアンスでもお互いに(特に実里にとっての七揶が)かけがえのない存在になること間違いなしです。また、海に行く回や喫茶店に行く回などでは、4人全体の絡みや、真冬と実里の絡みのように、百合とはまた分けて徒然日和ワールドを楽しめます。

そして、大人3人組についても詳細に。大人3人組のプロフィールは以下の通り。

日室照子:七揶の従姉妹で、七揶と実里のアパートの隣に住む。

川井沙夜:照子の友人であり、4人組の学校の先生。実里の所属する美術部顧問。

草壁(名前不明):沙夜に同じ。七揶が熱視線を送る先生。バスケ部副顧問。

3人組だからといってカップリングにならないというわけではないんですけどね。「あのキス」のように、3人がお互いを愛するような関係性の百合もできなくはないですから。単純に百合という段階にないだけです。でも、憎まれ口を叩いたり、酔って絡んだり、ふれあいがあったりと、とても仲が良いです。

 

総括としては、もっと百合としての進展が欲しいところですね。やはり、友達以上「恋人未満」という言葉に、どうしても期待してしまいます。百合として描くつもりがないのであれば、「恋人」という言葉を使う必要はないわけですから。これだけのクオリティで、百合のほうでも大幅な進展があれば、一気に引き込まれると思います。

 

今回もこちらを載せておきます。→pixivコミック 徒然日和