NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

公務員になること、転職すること

こんにちは、伊吹柚子です。

 

今回は、自身の体験談から、公務員になること、公務員をやめることについて書こうと思います。正直、たった2年で辞めてしまうなど、イレギュラーな要素はあるので、お役に立てるかは怪しいですが。。。

県庁、特別区、市役所しか受けていないので、あくまで地方上級を目指す人向けです。

すべての自治体を受かり、入庁した自治体の倍率は6倍だったので、まあ最低限このくらいやればなんとかなるかもという指標としてどうぞ。

 

◎公務員になること

[1]対策を始めた時期

 大学3年生の4月です。私は、金曜日の授業後にすぐさま新幹線に乗って帰省し、土日は実家で過ごすという特殊生活を送っていたので、大学の講座は受けず、TACの通信講座を選びました。

[2]対策内容

 これも異常ですが、私は通信講座のうち、テキストと問題集しか使用しておらず、面接対策や小論文対策、添削などの特典は一切使用しておりません。正直なところ、面接対策はハローワークでも出来ますし、滑り止めの自治体の面接を経験値にするのもアリです。小論文対策も、文章力にいくらか自信がある人なら、面接対策の延長でできますよ。なぜならどちらも、自治体の課題と自分の施策案など、「自治体×自分の考え」を上手くまとめられれば十分武器になるので。後述の「小論文試験」「面接試験」をご参考までに。

 主たる学習面ですが、私は毎日3時間程度しかやっていませんが、集中できる時は5時間くらいやりました。要は、時間より濃密さです。基礎知識は当然大切なのですが、どちらかというと、問題集を繰り返して、ありがちな問題になれてしまうほうがいいです。いくら覚えても解けない問題は解けないので。東大レベルの能力があるなら別ですが。。。

[3]筆記試験・小論文試験

 体感ですが、難易度は、県庁>特別区>>>>>市町村でした。

 一番しんどかったのは、経済学。あれほど熱心にやっても、無理なものは無理です。

 あとは、当たり前かもしれませんが、法律系は厚かった気がします。

 ほかの科目に相当の自信があるなら別ですが、不安がある人は、経済学と民法に時間を割くべきと思います。

 小論文は、正直、その自治体の課題と社会情勢、自分の考えの3点をしっかりと準備しておければOKです。もちろん出題テーマは様々ですが、高齢社会や少子化社会、情報化社会など、どんなテーマにも通用する要素は応用が利くので準備必須です。

[4]面接試験

 いわゆる一般的な面接対策で十分と思います。掘り下げられるので、迂闊なことは言わない。むしろ深掘りを想定し、最初の質問であれこれとしゃべり過ぎないことが大切と思います。例えるなら、「大学生活で一番大変だったことはなんですか」と訊ねられても、「AがBだったので、Cと考えてDを実行し、Eという結果になり、Fという学びがありました」と一度に馬鹿正直に喋る必要はないということです。CやFはわざと深掘りしてもらうためにあえて喋らないというのも策です。

 ちなみに、前回の記事でも書いた通り、私には特筆すべき実績は何もないんですよね。それでも、自分がその自治体を選んだ理由、やりたいこと、自分なりに大学で頑張ったことを、誠実に言葉にできれば十分です。私はサークルに入らなかった理由を、「家族と過ごす時間を失いたくなかったので」と答えました。

 あと、配属に影響がないとは言えないので、どうしてもやりたくない仕事があるなら、その仕事に配属されるようなことは言わないほうが良いです。例えば、ボランティア活動をした実績があっても、そのボランティアに関連する業種・職種を望まないのであれば、言わないほうが無難かもです。

[5]公務員になるための就活を終えて

 身も蓋もない話、なんの取り柄のない人間でも、それなりの学力とそれなりの対策があれば、地方上級は余裕です。「テキストを読み込む」「問題集を繰り返す」「自治体の課題、施策、自分の考えをまとめておく」。この程度のことで十分です。

 

◎公務員をやめること(転職すること)

 

[1]公務員をやめたきっかけ

 ①恐ろしくストレスな部署がある

  スムーズに県庁に入った私は、2年間、いわゆる現場職に配属されました。事務職採用でありながら、事務とはほど遠い業務です。

  ある程度覚悟はありましたが、それにしてもストレスが多い。適性はあったと思いますが、いかんせんストレスに限界が来てからは、体調は崩れるわ、仕事への姿勢が問題視されるわ、悪いことだらけ。

  公務員である以上、自分の望まない配属になる可能性は十分にありますが、ここまでとは思いませんでした。

  異動ができるとはいえ、新卒から2年も現場を経験してしまった以上、この経験を買われて、何年後かに再び配属されるリスクが怖かったです。

 ②異動が怖い

  2年間勤めた現場職から異動できると喜んだのもつかの間、今度は、全く違う仕事を始めることに恐怖を覚えました。公務員は環境の変化が少ないと見られがちですが、普通の会社と違って「営業→企画」のような変化は少ないですが、普通の会社には無いような「土木→教育→DX推進」などの、全く異なった業界の仕事をしなければならないリスクがあります。公務員になる以上、それは覚悟すべきだったのでしょうが、実際に働いてみると、この変化は、結構重いです。

 ③仕事以外に得られるものがなかった

  これは公務員特有のことではないのでスルーしていただいてかまいません。個人的に、公務員になったのは、給与やワークライフバランスを重視して、私生活の充実を図ろうと思ったからなのですが、お金や時間に余裕ができたところで私生活がすなわち充実するわけではないので、非常に虚しい気持ちになりました。

[2]退職

 ①~③の理由を以て、私は退職を決断しました。当然、周囲からはもったいないと言われます。私の場合は、周囲を説得したということはありません。明らかに疲弊した姿を見せて、なし崩し的に認めさせました。

 ただ、職場はそうはいきません。係長、次長、課長と3回ほどの面接を経ました。もちろん引き留められはするのですが、心が決まっているのであれば、それを伝え続けるだけです。また、私は異動から3日後に、事務の引継者に転職の気持ちを打ち明けたことから上司との面談につながるという特殊なきっかけを経ていますが、実際は、次年度に向けて人事課が動き出す年末までに、上司に面談の機会を申し出るのが良いと思います。

 退職願等については、自治体によって違うかもしれませんが、私の場合は、転職の意志を課長が認めた時点で、次長や庶務担当が手続きにかかる一切の様式を準備してくれました。

[3]転職活動

 最初の1ヶ月は、リフレッシュをしつつも、無職である不安・罪悪感に勝てず、だらだらと自己分析や求人検索をしていました。

 あっという間に1ヶ月が経った頃、ようやく転職エージェントを使い始めました。実際に使い始めて思ったのは、「あんまり意味ないな」ということですね。公務員だからということで門前払いはなかったですが、全く意に沿わないような求人をバンバン紹介されますし、その上で、「書類選考を通ることも難しいから、どんどん送るべき」と言われます。渋々1社送って、最終的には2次面接までたどり着きましたが、入社する気もないのに内定直前までいってしまい、辞退するのが申し訳なくて苦痛でした。苦労はしますが、転職サイトを使うか、あるいは行きたい企業の求人ページを地道に探すほうが、理想には近づけそうです。

 1ヶ月半くらい経つと、すっかり自信も失って、無難な求人に応募し始めるという状態になりましたね。こうなったら、改めて自分の当初の転職目的に立ち返ることをオススメします。公務員という身分を捨ててまで、無難な求人に応募するのがアホらしく感じます。

 結局、3ヶ月がたって、現在は転職サイトからの応募に努めてます。妥協も必要ですが、最低限のことは譲らないのが一番だなと考えています。

 つまるところ、言えるのは、「少しでも公務員に未練があるのなら転職はやめるべき」「転職エージェントに頼ろうとする甘えはやめたほうがいい」「自分の目的を見失わないこと」ですね。後は、文中には書きませんでしたが、転職サイトの求人もピンキリです。ただ、ブラック企業を恐れる気持ちがあると、なんとなく見抜けるようになるんですよね。

 

以上です。ご質問のある方は、Twitter「@mashiro4869」のほうへ、DMでどうぞ。

 

 

伊吹 柚子(いぶき ゆず) 友人は2,3人、恋人なし