八ッ場ダム 感想2
こんにちは、伊吹柚子です。
八ッ場ダム訪問記録と感想の続きです。
前回から何年も経ってますが、ちゃんと完成まで見届けました。
【型式】重力式コンクリートダム
【目的】[洪水調節・農地防災][不特定用水・河川維持用水][上水道用水][工業用水][発電]
【堤高/堤頂長/総貯水容量】116.0m/291.0m/107,500,000m³
【初訪問日】2018年9月8日
前回が2019年1月21日訪問分だったので、その続きから始めますね。
【2019/2/17訪問】
1枚目がダム側、2枚目が反対側です。
前回1月21日から1ヶ月も経っていませんが、より閑散としてきました。鉄橋があるだけまだ形がありますけど、それにしても初訪問時の面影はだいぶ無くなりました。
【2019/4/22訪問】
バンジージャンプが登場してました。町長が飛んだとかなんとか。
みんななんでバンジージャンプが好きなんでしょうね。みなかみにもあります。
【2019/6/12訪問】
新緑の夏。淡々と工事は進み、この日は打設完了日です。かつての川原湯温泉の夏は、これで見納めです。
3枚目は堤体下への道。相変わらず入れません。4枚目は樽沢トンネル。当時日本一短い鉄道トンネルでした。
【2019/10/6訪問】
10月2日に試験湛水が始まりました。試験湛水というのは、水をためて実際の安全性を確かめるということです。つまり、八ッ場地区との本格的なお別れ。日曜日だったということもありますけど、それにしても人が多かったです。別れですものね。
そうやって別れと始まりが同時に訪れたのも束の間...
【2019年10月15日訪問】
10月12日、台風19号が関東を直撃。私も、逐次情報を追っており、八ッ場ダムの状況を知りました。さすがに直後は危険なので、3日後に訪問。
1枚目と5枚目は八ッ場大橋直下、2,3枚目は八ッ場大橋上流側直下、4枚目は同下流側直下です。あの大橋の高さでここまで来てしまうんです。恐ろしいです。
記録的台風により、試験湛水からわずかな日数で、鮮烈なデビューとなりました。
【2019年11月11日訪問】
台風後1ヶ月。だいぶ落ち着きましたが、やはり爪痕ははっきりです。ちなみにこの頃、八ッ場ダムのダム湖の名称公募をしておりました。私は、ダム湖の名称は沈んだ地域の方々のために付けられるべきと思い、「川原湯湖」としましたね。
【2020年2月28日】
完成してしまってからは訪問機会が減り、右岸道路が完成した頃に訪問しました。
ちなみに、ダム湖は「八ッ場あがつま湖」になりましたね。まあ無難かなと。それにしても、残った8案中の1つ、「ガンバ・ルン・ベイ」ってなんですかね...。八ッ場地区の方が考えたのなら仕方ないんですけど、さすがに情緒無いなぁと思います。
(出典:八ッ場ダム貯水池の名称は「八ッ場あがつま湖」に決定)
【2020年5月8日訪問】
定期観測としては最後の訪問。この後もどんどん周辺は開発されていきますが、ダム本来の姿はここまで。いざ沈んでしまうと、あっけないですね。
最初に八ッ場ダムの存在を知ってから何年もの時を経て、八ッ場ダムの完成を見届けることができました。
私は、八ッ場ダム建設反対派の方々を疎むような雰囲気が大嫌いでした。政治的な背景云々があるのは当然承知していますし、ダムを建設するからには相応の理由があることも承知していますけれど、いかなる正当な理由があったとしても、自分の故郷を奪われる人々の悲しみを、正論でねじ伏せるようなことがあってはいけないと思います。人の感情を論理だけでコントロールしようというなら、人間社会は終わりでしょう。
それはそうと、八ッ場ダムへ行くのも結構な時間がかかるわけですけれど、八ッ場ダムのおかげで、長距離運転に慣れました。
以上
伊吹 柚子(Ibuki Yuzu) 正論ももはや人間が正論と見做したものにすぎない