NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第6話 感想

 

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第6話:What will be,will be.)

第6話→芙蓉友奈は語部となる 第6話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](6話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。  瑠璃の出した条件をクリアした勇者部の3人は、ついにリリの母の日記を受け取ります。そこに綴られていた想いを、リリは受け止めようとするのですが……。(G'sチャンネルより)

 

 

 

 

今回で最終話となる、第6話がついにやってきました。

前回は、勇者部のプロデュースと称して柚木とリリを萌え萌えにし、すずがプロデューサーとしての承認欲求を満たすという面白回でした。

改めて5話を簡単に振り返りますと、

【藤井瑠璃は、バーテックス襲撃当時、高嶋や茉莉と共に避難してきた少女だった。避難民互助団体に所属し、そこでリリの母と知り合うが、やがて離れ離れとなる際、別れの前に彼女から日記を託されたという。瑠璃は、娘に日記を見られたくないリリの母と、日記を見たいというリリの双方の意思を汲み、日記を見せるための条件として、高屋神社へのお百度参りを課す。リリは、柚木やすずと共に、お百度参りに挑むのだった。】

という感じです。

 

さて、謹んで最終話を拝聴しましょう。 

 

 

 

前回に引き続き、高屋神社へのお百度参りに挑戦中の勇者部3名。

以前のようにへばり倒すこともなく登り続けるリリに関心するすず。柚木は、そんなリリの努力家なところを認めており、自分が参加する前から奇異の視線に晒されながらも勇者部を立ち上げ活動してきたリリを評価する。

そして当のリリは、登りながら、母へ思いを馳せていた。バーテックスの襲来に遭い、家族を失い、異国の地で苦しみに堪え、病に伏した母。それでも、暗い日々を前向きに生きた母。

 

そうしてお百度参りを終えた勇者部は、再び瑠璃と会う。

やり遂げたことには驚くことはなかったが、その早さに驚いていた瑠璃。

なぜこんな課題を出したのかとすずが問うと、瑠璃は、日記を読んで考えて欲しいとリリに告げる。

 

その日の夜、リリはついに母の日記を読むこととなる。

才色兼備な母のイメージとは違い、綺麗な字で書かれていないことに驚く。それゆえ、やはり母のことを何も知らないと感じるリリ。

リリは、日記を読み始めた。

 

『2月20日ー今日から日記を書きはじめることにした。日記をつけることは、心の安定を保つために有効だと言う。互助会の友人の勧めだ。......』

最初の日記はそのように始まり、そして、リリ母は「自らの愚かさ」について記し始めた。

 

自らの傲慢さ、親不孝。いとこと旅をして回ったこと。旅の中で人の優しさに触れたこと。

日本での旅の途中、バーテックスに襲撃されたこと。四国外の日本も、海外も、すでに壊滅しているであろう予感。

『――――私たちは狭いかごの鳥となり、家族と離れ離れになった。』

『ついさっきまで親切だった人々は、次々に、その優しさをかなぐり捨てた。』

『私は、勘違いをしていたのだ』

旅行中の「通りすがりの他人」だから優しくされる。資源の限られた自分たちの世界に踏み込んでくる「居候」には優しくするはずもないと気づくリリ母。

いとこはやがて、絶望感に押しつぶされて自殺し、誰にも弔われず焼かれていった。

リリ母は孤独となり、苦痛、偏見、迫害に遭った。

『私が結婚し、家族をつくったのは、孤独を紛らわすためだったのかもしれない。――結局、なにも変わらなかったけれど』

 

『2月23日。起き上がれない。』

もともと身体の弱いリリ母は、ストレスにまみれ、数ヶ月間もそのようにいた。

 

『3月10日。何も書くことがない。』

『3月20日。こんな世界、730天災で滅びれば良かったのに』

『3月30日。まもなく子どもが生まれてくる。私はこの子を、愛せそうにない――

 

勇者部の活動日。その日、リリは浜辺にいた。リリを探し、やってくる柚木とすず。

リリは、その心情を吐露する。

自分の知っている母と、日記から知る母の姿との違いへの恐ろしさ。

強くて優しいはずの母と、ひどく弱くて周りをただ憎んでいた母。

リリ「それにたぶん、私のことも好きじゃなかった...」

強く否定するすず。怖くてこれ以上は読み進められないというリリ。

柚木「まったく…お前は臆病なところは変わらないな」

  「お前を嫌ってたら、いつもお前の前で明るくできるわけないだろ?」

  「お前が見てきたものが、お前の母親だ」

すずと柚木は、一緒に読み進めようと提案する。リリは、共に読み進めることにした。

 

『5月5日。数年ぶりに日記を開いた。今日は娘の4歳の誕生日だ。』

リリ母は、芙蓉「友奈」の名が、大赦から与えられたものだと言う。

そして、この未来も希望もない閉ざされた世界・時代に生まれ、避難民の娘として謂れのない批難を受けるだろうリリを哀れんでいた。

 

『6月9日。夜に泣いているところを、友奈に見られてしまった。』

泣いている理由を問う友奈に、何も答えられなかったリリ母。

母の頭をなで「痛いの痛いの飛んで行け」と、自分なりに母を思いやるリリ。

リリ母は、優しく育ってくれたことに涙した。希望もなく千辛万苦に満ちたこの世界も、リリのおかげで少しだけ輝いて見えた。

 

『10月29日。病院で検診を受けた。以前から持っていた病が、最近また悪化してきているらしい』

『2月13日。今回は短い期間で退院できたが、またいつ容態が悪化するかわからないそうだ』

この病気が自分の娘にも遺伝していたら。もし自分がこの病気で命を落としたら。リリ母は、自分の病気がもたらす娘への影響に大きな不安を抱いていた。

 

『3月9日。古来、日本には百度参りという文化があるらしい。』

リリ母は医者に内緒で、高屋神社への百度参りを決意した。

自分がいなくなった後でも、娘が幸せに生きていけるように。

 

『5月28日。30回目。百度参りを始めて2ヶ月以上が経った。』

『――今まで参拝の途中、何度も倒れそうになり、その場にいた人に助けられた』

『――私は本当に、自分の愚かさに気づいた。』

リリ母は、気づいた。天災後の人々が優しさを失い、醜い本性を現したと思っていた。しかし、避難してからこれまでに、多くの人々の優しさに救われてきた。

『他人の優しさに目を向ける余裕が、私にはなかっただけ。天災で変わったのは私だった』

『この日記は、友奈には見せられない。私の醜さと、脆さで満ちている』

 

『9月27日。67回目。身体が重い。体調の悪化が激しい。』

『2月19日。81回目。途中で脚が動かなくなり、参拝に4時間もかかった』

 

『9月1日。98回目。今日で、私のお百度参りは終わりのようだ』

長期入院を経たリリ母は、自力で歩けなくなっていた。

『100回の参拝はできなかったけど、神様は、願いを叶えてくれるだろうか』

『友奈。生まれたときは、この子を愛せないだろうと思った』

『でも今は、この世界がどんなに辛くても、この子がいてくれれば、私は笑顔でいられる』

『私がいなくなった後の世界で、この子はどのように生きるのだろう』

『どうか、こんな世界でも、あなたが幸せに生きてくれますように』

『私があなたという宝を見つけられたように、この狭い世界でも、あなたの宝物が見つかりますように』

『――そう願う』

 

すべてを読んだ3人。そして、高屋神社へのお百度参りの意味を知った。

母がやり遂げられなかったことを娘のリリが受け継いだ、と。

日記を最後まで読めたことに感謝するリリ。なぜリリ母がリリの前で明るく振る舞っていたのか、それを知ることができた柚木。

明日の勇者部の活動について尋ねるすず。リリは、四国巡りを提案する。神世紀30年の四国を知ること。すずも柚木も、賛同した。

 

帰りの電車の中で、すずはリリ母の日記に思いを馳せる。

勇者だけでなく、すべての人間が、この世界を懸命に生きてきた。すべての人間がこの世界の主役で、願いと思いを抱えて生きていた。

 

帰りの道で、柚木も思いを馳せる。

閉じられた世界と今に至るまでに人々が生きてきた時間。柚木は、母と話をしようと思った。

 

2人が去った浜辺で、リリも思いを馳せる。

将来この世界がどうなるかはわからない、自分がどうなるかもわからない。その中で、自分はただ生きていく。母が自分の幸せと、人生の宝物を見つけることを願っていた。そしてリリは、柚木やすずという仲間を得た今が幸せだ。

 

 

以上、6話でした。

もはや、百合だなんだと盛り上がる余裕もないくらい、感涙ものでした。もちろんこのシリーズなので、重厚なストーリーを生み出す可能性はありましたけど、ここまでの重厚感のある最終回になるとは思っていませんでした。まして、他系列作品に比べれば、いくらかシリアスの少ないふゆゆ時空ですからね。

杉山さんの気持ちがよくわかります。

 

芙蓉友奈という人物を作り上げるに欠かせない存在でありながら、あまりスポットの当たりきらなかったリリの母親。今回、リリとの関係性や時代背景と合わせ、しっかりと描かれましたね。いや、むしろ、リリや時代背景に焦点を当てるための存在だったと言っても過言はないでしょうね。リリというキャラクターを掘り下げるために重要なのは当然としても、時代背景という部分でも重要でした。

のわゆ時空あるいはかくみ時空では、リリ母の言うところの「優しさをかなぐり捨てた」人々の行動が顕著で、それに対する救いもなく、もっぱら勇者と巫女と一部一般人の良心だけで成り立っていたような状況でした。

一方、今回のふゆか時空(ふゆゆ時空)においては、リリ母が晩年気づいたように、人々にはいくらかの優しさが戻っていたことが見受けられました。

こういった描写は、単に「西暦はひどかったね。神世紀300年はまだ良かったね」で終わらせることなく、リリの願いがそうであったように、西暦と神世紀を繋いでいくための重要なパーツになっていると思います。

 

最終回ということもあり、作品全体にも触れてみます。

この作品のテーマの1つ、「730天災を知らない人たち」というところを考えると、730天災の象徴的存在でもあるリリの母と、天災を直接知らない時代の象徴的存在になりうるリリの2人で、大体のことは描かれていました。そこに、当時の勇者と直接関係性のあるすず、そんな2人と数奇な出会いをした柚木も加わり、彼女たちは彼女たちで、新時代を生きる子どもとして、西暦と神世紀を結びつけることになっています。物語とはそういうものですが、最終回を経て綺麗にまとまったと感じます。

 

もう少し俯瞰で見ると、勇者シリーズには珍しく戦闘行為ゼロの作品ですが、キャラクターたちはこのシリーズのキャラクター然としていて魅力的でしたし、そういった点でも全体的に勇者シリーズらしくて、楽しめました。柚木くんもデレてくれましたしね。

 

 

というわけで、この『芙蓉友奈は語部となる』も終わってしまいました。

こういった形でも、作品が新展開を見せてくれたことに、改めて感謝します。

それと同時に、いよいよ本格的にこのシリーズも終わってしまうのかと思い、不安です。

もっとわずかでも良いので、新展開を、期待し続けることにします。

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) とりあえず、観音寺スタンプラリーを待っています。

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第5話 感想

 

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第5話:A friend in need is a friend indeed.)

第5話→芙蓉友奈は語部となる 第5話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](5話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。  勇者部の3人が喫茶店で出会った女性は、藤井瑠璃と名乗り、すずの母親の知人であると同時に、今は亡きリリの母親の友人でもあると語ります。彼女がリリに告げたこととは……。(G'sチャンネルより)

 

 

 

 

前回は、勇者部のプロデュースと称して柚木とリリを萌え萌えにし、すずがプロデューサーとしての承認欲求を満たすという面白回でした。

改めて4話を簡単に振り返りますと、

【勇者部への参加を決めたすず。しかし、リリが具体的な活動内容も説明できず、SNSもHPもまともに運用できないことを知ったすずは、自らがSNSとHPを運用し、プロデュースすることにした。3人は動画配信者とクリエイターとして人気を博すが、柚木とリリが正気に戻り、すずの欲望に忠実なプロデュースは止められた。すずが満足するだけの徒労に終わったかと思われたが、藤井瑠璃という女性から連絡が来る。】

という感じです。

 

さて5話の振り返りに行きましょう。鬼コーチ柚木…?

 

 

 

5話は、前回の終わり同様、藤井瑠璃と名乗る女性との邂逅からスタート。

早々に、「なぜ私よりすずが先に目に留まったのか」と問い詰めるリリ。淡々と問い詰めるリリだったが、柚木に突っ込まれて(物理)あっけなく撃沈。

仲良しねえ~(すずもすかさず「仲良しです」)と突っ込みつつも、質問に答える瑠璃。

瑠璃「横手さんは、私の命の恩人なのよ」

多くの読者の推察通り、瑠璃は、茉莉に命を救われたその子だった。

母のことよりも高嶋友奈のほうに食いつくすずだったが、当時のことは幼くてあまり覚えていないと言う瑠璃。そして、瑠璃は、今回の一番の目的はリリに会うことだと語る。それは、瑠璃自身が、リリの母の友人だったからだ。

瑠璃自身は母以外の家族と離散し、瑠璃たち避難民は、住む場所も働く場所も失い、リリ母や柚木父のように、一部の人間から迫害を受けた。しかし、避難民は互助団体を作り、リリ母と瑠璃は、それらの団体の1つに所属したという。リリ母や病によって会合に顔を出せなくなり、瑠璃も引っ越したため、会う機会を失ったが、リリ母は別れる前、リリ生誕前からの日記を瑠璃に託した。

柚木が「その日記をリリに渡すために自分たちに会ってくれたのか」と尋ねると、肯定しつつも、迷いを見せる瑠璃。瑠璃は、リリに「あなたはお母さんのことが好き?」と意味ありげに尋ねる。

肯定するリリ。しかし、リリ母は、その日記を見せたくないと言って瑠璃に託したらしく、瑠璃は、もう一回考えてから連絡してほしいとリリに伝えた。

 

帰りの電車。どうするのか尋ねる柚木と、貰えるものは貰っておけというすず。柚木は、リリ母の想いを汲み取っていた。リリも、しっかりと考えてから結論を出すと言った。

 

2日ほど経った日の夜、リリは突然に柚木の家を訪ねた。話したいことがあると言って、リリは柚木を有明浜へと連れ出す。

リリは、母の日記を受け取る決断をしたことを伝えた。柚木は、親(リリ母だけでなく、自分の親も)が隠したいことはあるというところを汲んでいただけで、反対したわけではないと言う。そして、リリが自分で考えた結論なら尊重すると。

柚木「言っただろ?私は、何があってもお前の味方だって」(素晴らしいデレ)

リリは、物心つく前の思い出で、母が唯一泣いていた時の記憶について、なぜ泣いていたのかを知るため、日記を受け取りたいと語った。

 

後日、再び瑠璃と会う勇者部。

瑠璃は、渡すには条件があると言った。そしてそれはなぜか、高屋神社へのお百度参りだった。

 

場所は移って高屋神社。

意気込んで登るリリだったが、大方の予想通り、柚木よりもすずよりも先に疲れ果てる。神社に着いた頃には、運動部助っ人の柚木や石鎚山登山経験のあるすずはともかく、リリはグロテスクだった。

翌日も、夜明け前から自室にて柚木からの電話を受けた筋肉痛のリリは、またしても高屋神社へお百度参り招集される。始発電車で来たすずも合わせ、3人でまた登る。すずも柚木も、なんだかんだでリリに感謝しており、リリが母の日記を受け取るために、付き合うことにしていた。

こうして、お百度参りは続いていった。

 

 

以上、5話でした。

瑠璃との邂逅は、リリ母の日記というアイテムへとつながりましたね。リリとリリの母、つまりは、天災とその後を象徴するような物語への誘いということになりそうです。

それにしても瑠璃は、いくら命を救われたとは言え、当時の幼さと友奈・茉莉・久美子の地位を考えれば、よくリリたちにたどり着けたなという感じですよね。

 

百合脳的には、柚木が結構な頻度でデレてくれたのがありがたかったです。

 

 

さて、次回は最終回ですね。 

単純に中身が気になるというのはありますけど、それ以上に、これでまた新展開が終わってしまうのかという悲しみと不安が強いです。『新米勇者のおしながき』が新展開として発展していくのかと言われると、それもさすがに厳しいところがありますしね。コンシューマ版も、発売されてしまえばそれまでです。

さらなる新展開へとつながるのか、綺麗に終わってしまうのか、いずれにしても、次回更新を心して待ちましょう。

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) もはや四国外の再興編を描くほかないのか…

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第4話 感想

 

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第4話:Everything will turn out for the best.)

第4話→芙蓉友奈は語部となる 第4話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](4話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。晴れて勇者部に入部したすずは、リリ、柚木とともに旧世紀にまつわる情報提供者を探すために立ち上がります。情報収集の足掛かりはまず"知名度アップ"から、というすずは……?(G'sチャンネルより)

 

 

 

 

前回は、横手すずと共に茉莉のもとへ行き、話を聞くことができたというのが大きなトピックでした。

改めて3話を簡単に振り返りますと、

【すずは、愛する高嶋友奈のことをもっと知るために柚木とリリの2人に近づいたが、期待外れだとして去ってしまう。しかし、2人は再びすずと接触し、茉莉に話を聞きたいと伝える。難色を示したすずだったが、すずが少女漫画と乙女ゲームが好きであることを知っていたリリは、なんとかすずを口説き落とした。すずにも当時のことを語りたがらなかった茉莉だったが、2人が訪問すると、不思議と当時のことを話してくれた。後日、学校にて茉莉から聞いた話をノートにまとめていた2人の元に、すずがやってくる。すずは、勇者部への参加希望を宣言する。】

という感じです。

 

さて4話の振り返りに行きましょう。朱白さんは観音寺行ってたらしいです。 

どうやら今回は、【藤井瑠璃】(CV.野川さくら)という女性が登場するらしいですね。

そして、普段は冒頭の部分には触れないのですが、今回は冒頭の部分にも触れます。

 

 

冒頭で「バナナフィッシュにうってつけの日」という小説を回顧するリリ。

リリは、その結末(青年の唐突な自殺)について、作者の明確な動機付けがあったはずなのに、作中に書かれていないことを「不親切」と表現するが、その反面、現実もそのようなもので、あらゆることのバックグラウンド(真意)は表に出てこず、他人がそれをすべて理解することはできないと考えている。それは、たとえ親子であろうとも。

だが、それを理解しようとすることは、たとえ真実にたどり着けずとも時に重要となる、と言う。

 


4話本編のスタートは、行きつけのうどん屋の1つから(読者には、毎話うどんを食べるのがノルマとして認知されつつある模様)。うどん屋に集まった3人は、すずの歓迎会をしていた(リリのおごり)。

本気で入部するのかと柚木が尋ねると、すずは、休日には参加できると言う。もちろん、目的は高嶋友奈。

すずが勇者部の活動について尋ねると、リリは「旧世紀と神世紀の狭間に起こった様々な真実を記録し語り継ぐ」といつもの答えを言うが、具体的な方法を問われると、リリは答えに窮する。被災者に直接話を聞きに行ったのも横手家が初めてだと柚木が言うと、リリは益々窮する。

すず「じゃあ、いつも何してるの?」

リリ「うどんを食べたり~、ハンバーガーを食べたり~…」

すず「何もしてないじゃない!」

柚木「実質は何もせず人生を浪費してるだけの集団だ」

こてんぱんにされたリリだが、情報収集のため、勇者部のホームページとSNSアカウントを作成したと言う。しかし、ホームページは怪しげなオカルト記事にばかりリンクを貼り、SNS陰謀論をいいねするだけのアカウントと化していた。

そこですずは、自分がホームページとSNSを管理すると言い出す。自分が作った高嶋友奈ファンサイトは月間PV10万超え(リリ曰く、勇者部HPの1万倍)だと豪語したすずは、なぜか、まずは公園に行くと言い出した。

 

場所は移って公園。始まったのは、謎のダンス指導。くるっと回って両手でハートマークをつくる柚子とリリ。2人が疑問を呈すると、すずは、インフルエンサーになるためだ!と言う。

リリ「つまり、私の超絶可愛さと、柚木くんのかっこよさをアピールし、勇者部の知名度を上げようということか!」

すずは、かつて高奈が、勇者というだけでなく、彼女自身についても多く報道され、笑顔と人柄で民衆の心をわしづかみにしたという。そこで、同様に、メディアを有効活用して注目度を集める作戦を立てていた。

拒否する柚木だが、リリがやる気にさせると言い出して始めたのは…札束ビンタ。金で釣る作戦だった。

柚木「何でもかんでも私が金で釣られると思うなよ…!」

と突っぱねる柚木だったが、すると、今度はすずが、

すず「そこまで言うならリリちゃんだけにやってもらうか…」

すず「そしたらリリちゃんが有名になって、いずれ変なファンに粘着されて、ストーカーされて、危険な目に遭っちゃうかも~??」

柚木「なに言ってんだ…まさか、そんなこと…」

すず「あーあ!リリちゃんを守れるのは一緒に配信してる仲間だけだと思うけどなぁ!」

…柚木、まんまと陥落。

(柚木にとって、金よりリリのほうがずっと大切♡ってことですね)

 

(主に柚木の陥落により)インフルエンサーを目指すことにした2人。すずが指導・動画編集し、ダンス動画、歌動画(子役時代の歌を今のリリがカバー)、ASMR動画(うどん)を次々とアップすると、注目を集め、。効果はてきめんだった。

そして、ついには「うどん作りの生配信」も行った(※ただの照井春佳です本当にありがとうございました)

柚木「おかしい…おかしい…なんでこんなことを…」


インフルエンサーとして、配信者・動画クリエイターとしての日々が続いたある日のハンバーガー屋にて。

柚木「なにかが……なぜ……」

柚木が散華する一方で、すずは、ホームページのPV数が20万を超え、SNSの総フォロワー数も5万超えと発表する。

インフルエンサーになれたことを喜ぶリリとすずだったが、ついに柚木が覚醒。

柚木「違うだろ…違うだろー!!私たちはインフルエンサーになりたいわけじゃないだろ!!」(「このハゲ!!」とは言ってない)

リリ「…!釈根灌枝…!私は何をやっていたんだ…?」

すず「チッ…正気に戻ったか」(小声)

なんとか誤魔化そうとするすずだったが、勇者部宛てのコメントが「金髪の子を養いたい」だの「高身長女子最高」だのと、ただのオタクコメントばっかりで、旧世紀の情報が全く来ていないことが明らかになると、リリはさめざめと泣き出す。慰めつつも、引かないすず。

すず「それより私は、この勇者部をもっと高みに登らせたいわ!」

すず「自分がプロデュースした2人がいいねをもらう度に、快感が凄いの!」

柚木「欲望に忠実か!」

リリが動画配信をやめることを決めるには十分だった。

柚木は、やはり旧世紀を経験した人たちに話を聞いていくのが良いと言い、リリもそれに賛同する。

しかし、そんな時、すずの元へダイレクトメッセージが届く。メッセージを見たすずは、徳島県鳴門市への遠征を宣言した。

 

店にて、ダイレクトメッセージの主を待つ3人。

送り主は、天災時に四国外から避難してきた人らしく、どうやら、動画をきっかけに連絡をしてきたようだが、すずを見て連絡を決め、リリとも話したくて連絡したとのことらしい。

そんな話をしていると、その主が到着する。「横手」、そして「友奈」の名に感慨深さを感じた様子のその女性は、【藤井瑠璃】(Fujii Ruri)と名乗った。

 


読者の推察では、どうやら、茉莉と高奈と久美子がバスで避難している時に迷子になった女の子のようである。

 

 

以上、4話でした。

新キャラは出てきましたけど、基本的にはすずが自分の欲望のために暴走する面白い回ではありましたね。ちゃんと視聴している方ならわかると思いますが、両手でハートマークを作る柚木とリリがしっかりと描かれています。

さて、新キャラですが、これは読者の方々がすでに推察を一致させていますね。彼ら曰く、当時、茉莉と高奈と久美子がほかの避難者と一緒にバスで避難する途中、迷子になった女の子がいたのですが、その女の子ではないかとのことです。

確かに、年齢的なものと、「横手」「友奈」の名前に反応するところを考慮しても、その推察で正しいと思われます。さすがに彼女1人で物語が大きく変化するとは思えませんが、こうやって新キャラ(正確には勇者史外典でほとんど触れられなかったキャラ)が出てきて、物語に影響してくるのは嬉しいです。

 

百合脳的には、柚木が金では釣られなかったものの、リリの身の安全には敏感だったところですね。普段クールにツンツンしている分、破壊力大きいですし、読者の方々が言うように、ある意味「ちょろい」です。

 

 

さて、次回はどのように展開していくでしょうか。 

もちろん瑠璃に話を聞けるでしょうが、そうなると、久美子にも触れざるを得ないような気がするのですが、その辺がどうなるでしょうか。いずれにせよ、楽しみです。

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) うどんと柚木のデレが毎話マストになっていると感じる

私の推しは悪役令嬢。 6巻 感想[百合作品]

こんにちは、伊吹柚子です。

 

百合作品の感想です。


私の推しは悪役令嬢。(6巻)

[著者] いのり。(原作)、青乃下(漫画)、花ヶ田(キャラクターデザイン原案)

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] 

「アモルの祭式」でのマナリアとの対決を経て、
関係を一歩進めたレイとクレア。
王立学院は夏休み直前、各々が休みの計画を立てる中、
クレアはレイの実家がある港町ユークレッドへ行きたいと言い…。

推し一筋のラブコメ・ファンタジー、第6巻!!
原作者・いのり。氏による書き下ろし短編小説も特別収録!(Amazonより)

 

 

原作がある作品とはいえ、続刊が発売されるのは、本当に嬉しいことですね~

アニメのほうも、女性陣はキャストが決まりましたね。

wataoshi-anime.com

このご時世(ご時世と言ってもTwitterという狭いコミュニティの中の話には過ぎませんが)、百合界隈に対する風当たりが強いですからね。そんな状況下にあっても、負けずにアニメの制作陣の方々を応援したいです。

恐らく今回の6巻についての中でも、同性愛というか、世論というか、そういった部分にも言及せざるを得ないと思うので、改めて私の立場を明確にしておきますね。

・私は、「百合に挟まる男」はちゃんと嫌いです(とはいえ、本作の男性キャラにそういう印象は全くありません)。

・同性愛が生きにくい世の中は認めません。

・百合を愛する者でもないのに、政治的信条を理由に百合界隈へと土足で上がり込んで批判してくる人たちには全力で徹底的に抵抗します。

こんなことをあえて言う必要もないのですが、本作の心からのファンとして、本作を支持するための立場は明確にしておきたいと思った次第です。

 

まあ、そんなところはほどほどにして、感想のほうに入っていきたいと思います。

今回は、バカンス編ということで、本編からは離れてちょっとばかり休暇という形ですね。それでもちゃんと本作らしく、魔法・転生によるところのイベントはありますが、基本的なテーマは激アツな『レイ×クレア様』です。

 

夏休みを前にして集まるいつメンたち。ロッドの投げかけにも全くイベントの起こる様子なく、各々の過ごし方に流れる女子3人衆。

後々レイが「物語は私の想像以上に変わってきているのかもしれない」と言っていますけれども、ユーガチ恋ミシャはともかく、乙女ゲーの夏休みイベントを前に男に全く靡かないレイ&クレア様には安心感すらありますね~

そして、夏休みに学院生に課される『アンデッド・ハント』の義務を前に、亡き者への弔意が足りないと言いつつ、お化けにビビるクレア様尊い!!

 

放課後、商店に寄り、持ち前の転生を活かして商人の魔道具売買をやめさせるレイ。レイの能力に対する商人の警告、今後に何か響きそうですよね。

そして、なぜか(ここ重要)レイの用事にも付いてきたクレア様。

レイ「今日はどうされたんですか?私の用事についてきたいだなんて」

レイ「もしかして…私のデートしたかったとか!?…なーんて、そんなわけないですよね」

クレア様「💢💢💢///////」

最高すぎませんか???(今回はまだ序の口です)

それだけではありません。流れで菓子店にも寄った2人。レイの出自の話の流れから、なんと、クレア様がレイの出身地・港町ユークレッドにある別荘でバカンスを過ごすことに決めたのです。

先ほども述べたとおり、まだまだ序の口なのですが、これまでのレイとクレア様の関係性を考えれば、もうこれだけでお腹いっぱいなんですよね。クレア様が明らかにレイに興味を持っていて、その地に別荘があるとはいえ、レイの出自を気にしてついて行くという。恋愛感情云々は置いておいても、レーネにも劣らぬ関係性を築いているのは間違いないです。

 

さて、その夏休みです。

移動中の馬車。レイを従者として認めたとはいえ、平民であるという点に相変わらず突っかかってくるクレア様の父ドル=フランソワ。ついには同じく従者だったレーネを近親愛の異常者として罵倒すると、クレア様は堪らず抗議しますが、逆に「貴族なんたるか」を盾に説き伏せられてしまいます。

かつてレイは転生の知識を利用してクレア様の父に従者として働くことを認めさせましたが、クレア様が特別なだけで、やはりこの時代・世界の一般的な貴族は、平民を、そして、マイノリティをいかに軽蔑しているかが窺えます。

レーネを侮辱され、貴族なんたるかで説き伏せられたクレア様。そんなクレア様に寄り添うレイ(尊い)。しかしレイはあくまで実家で寝泊まりをすると伝えると、父と一緒に過ごしたくはない(そしてレイとも離れたくない)クレア様は、レイの実家で過ごすことに決めたのです。

そうです。結婚を前提としたお付き合いを報告するあれです(違います)。

 

冗談はともかく、レイの実家へ向かう2人。

港町ユークレッドにて、クレア様はレイの人気ぶりを目の当たりにします。そして直面したのは、「レイがモテる」という事実。レイを慕う(ミシャ談)幼なじみで冒険者の男・ルイを前にしたクレア様は、それはそれは、読者を喜ばせる見事な嫉妬ぶりを見せます。

レイ自身がルイに好意を示している様子は全くないのに、ただレイが慕われているという事実だけで嫉妬するクレア様。その反応、パーフェクトです。

実家に到着するや否や、クレア様がレイの母・メルにお召し物を剥ぎ取られるということはありつつも、ようやくテイラー家へ到着した2人。

そんな2人を追って、あのクレア様の取り巻き2人、ロレッタ&ピピも来ていたようで。2人はレイの弱点をつかむとか、2人の仲を邪魔するとか、そんなことを考えていたようですが、思わぬレイの幼少期を知ったり、メルの優しさに触れたりして、結局は引き下がりましたね。この2人、アニメ化のキャスト発表で男性陣より早くキャストが発表されるなど不自然な扱いではありますけど(そこがいわゆる『男性差別反対』民にケチつけられるのではないかと私が恐れている点なんですが)、クレア様を託すならマナリアよりレイのほうが良いと考えるなど、思考に柔軟な点があるので、そこそこ重要な存在だなと思ってます。

 

夜も更けて、夕食の頃。貴族であるクレア様の口には合わない庶民の食事であることを危惧するレイでしたが、クレア様は、美味しいと言っていくらか口にします。

…実際のところ、この場面が著しくポイントなわけではないのですが、今後の展開を考えても、この辺りでクレア様の変化には言及すべきだと思うので一応述べますと、クレア様は明らかに今までと一線を画すようになってきていますよね。いくらレイのことが気になっているとはいえ庶民のレイの用事に付き合ったり、出自に興味を持ったり。いくらレーネに思い入れがあるとはいえ父に歯向かったり。いくらメルの好意を無碍にできないとは言え口に合わないものを美味しいと言って食べたり。彼女にとって大切な存在、特にレイの存在が、彼女の貴族観であるとか、それ以上に人間としての理想的道徳観を築き上げてるんだなって思います。あくまで、「築き上げてる」だけです。「変えてる」わけではないと思います。なぜなら、レイが転生前から見抜いていたように、クレア様は元々倫理道徳には優れているお方ですから。

ちょっと真面目に考察しすぎましたね。良いんです。この直後がヤバいので。

 

庶民であるテイラー家にはお風呂がないことを知り、改めて平民と貴族という身分格差に思いを馳せながらレイに身体を拭いてもらうクレア様。クレア様の身体を拭き終わったレイが自分の身体を拭こうとすると、背中が届かないだろうと言ってクレア様がレイの背中を拭こうとする。断るレイと拭こうとするクレア様は、もつれ合い…。

(レイとクレア様の心臓の鼓動)

(クレア様の右手はレイの胸、左手はレイの腹部へ…)

(天を見上げて尊死しかける私)

言っても私はそれなりに百合漫画・百合ラノベを消化してきた人間です。これくらいの肌の触れあいは何度も見てきましたし、なんなら交尾(直接的)も見てきました。

ですが、これは違います。私が心の底から応援する、レイとクレア様ですから。

確かに2人は今までも裸を見せ合うくらいはありました。お風呂とか。主人と従者ですし。

でも、あのクレア様が本当にドキドキしてて、そして何より、クレア様になら何されても…と余裕(?)ぶっこいていたレイがこの照れようですからね。これは格別でした。直後にメルが入ってきて、レイは「ヨヨ…」(およよ…)なんて反応してますけど、これは見事な進展ですよ!!!

(レイのスレンダー体型がいじられるオマケ漫画も最高でした)

 

日付も変わり、海でバカンス。

それはもうキャッキャうふふな場面をイメージしていたレイも、カナヅチでそれどころではないクレア様に苦笑。

とはいえ、クレア様の水着を凝視したり、庶民のデフォ水着・スク水によって母メルとの体型差を晒されたり、レイにしてみれば(それが良いかどうかは別にしても)なかなか刺激的イベントですよね。その後のお食事でもイチャついちゃって。

しかしストーリーも大切な本作品。このタイミングで、シリアスイベントが発生します。くだんの『アンデッド』が幽霊船に乗って登場です。

 

腑抜けのユークレッド領主に代わって指揮を執るのがクレア様の父ドル。ドルは、冒険者ギルドとその責任者のルイだけでなく、クレア様、レイ、ミシャを幽霊船へと随行させることを宣言。

アンデッドをお化けと恐れるクレア様ですが、ルイ曰く、クレア様たちの存在が冒険者ギルドの士気に関わってくると言われ、ビビりまくりで前線に立ちます。

クレア様「お化けじゃなくてアンデッド…お化けじゃなくてアンデッド…」(自己暗示)

レイ「アンデッドじゃなくてお化け♡ アンデッドじゃなくてお・ば・け♡」(煽り)

ほんと欲望に忠実なレイです。かつてクレア様と出会う前は心あらずの空っぽだった少女で、「クレア様」以外に対する欲がないので、クレア様相手にはいつでも全力ですよね。

 

かつてレイに鍛えられたルイは、レイとの相性がぴったりで、次々とアンデッドを打破していきます。そんな2人に嫉妬するクレア様という激アツポイントもありつつ、たどり着いた親玉のいる船長室。

しかし、そこは誰もいない空の部屋。そして、瞬時に鋭く事態に気づくレイ。

先日レイが商人に売買をやめさせた『死者を蘇生させる魔道具』を手に入れ、クレア様たちのいるユークレッドをアンデッドたちに襲撃させたのは、冒険者ギルドのリーダーでレイの幼なじみ・ルイだったのです。

それでもレイなら…と我々は思うわけですが、レイ曰く、ルイは本来のゲームでは敵キャラではなく、「物語は私の想像以上に大きく変わってきているのかもしれない」ということなので、全く未知のイベントに対応しなくてはならない場面です。

 

ルイがバウアー貴族の調査船を乗っ取ってアンデッド化させたと推理するレイですが、そんな推理も気にとめず、ナー帝国の刺客を頼り、魔道具と毒薬を手に入れたとあっさり白状するルイ。そしてルイは自ら毒薬を飲み、魔道具によって自身をアンデッド化させます。

毒薬には解毒魔法含めあらゆる魔法を受け付けないというトンデモ設定があり、レイたちの魔法も効きません。そして、当初は巻き込まない予定だったレイのことも、ルイは殺しにかかります。さらに、貧困が原因でナー帝国の刺客の依頼(貴族を殺すこと)を受けたのだとルイが叫ぶと、クレア様は動揺。危うく殺されかける事態に。

かなり厳しい状況ではありましたが、それでもなんとか知恵と魔法を工夫して活かし、ルイを倒すことに成功した3人。

すぐさま船を後にしようとするレイとミシャですが、クレア様は瀕死のルイに最後の温情をかけます。ルイの頼み事は、大病のルイの母を診ること。ルイは、貧困が原因で母の診療までしか賄えず、ナー帝国の刺客の依頼を受けて大金を手に入れることで、母の治療費を賄おうとしていたわけです。クレア様は、フランソワ家の名にかけて約束を守ると誓います。そして、戦いを終えた後、クレア様は約束を果たし、ルイの母には事実を伝えず、あくまで仲間のために殉死したと伝えました。

 

クレア様「彼を糾弾するのは簡単ですが、それでは事の本質を見誤りますわ」

クレア様は、ルイだけの問題ではなく、貧困を生み出す為政者と国の仕組みにも原因があるのだと理解し、学びを深めていくと決めます。

レイ「綺麗事だけでは政治は回らないってことはクレア様が一番ご存じでしょう?」

クレア様「それは理想から現実に逃げているだけですわ」

クレア様「わたくしは知りたい…学ばなければならないのです。この国の今の姿を」

 

今回のこの6巻、もちろん百合展開も非常に激アツだったのですが、それと同じくらい、私はこのクレア様の変化に感動しました。

クレア様は元々心優しく人道的で道徳的な素養がある少女ではありましたが、貴族として生まれ育ってきて植え付けられていた貴族としての価値観は、そう簡単に揺らぐものではなかったと思います。

そんな中でも、レイと出会い過ごす中でその価値観ははっきりと揺らがされてきて、そして今回、レイのことを更に知り、レイを取り巻く平民の生き方を知り、非常に崇高な価値観を能動的に築き上げるに至ったと言えます。

 

冒頭で私は「世論に言及せざるを得ない」と言いましたが、それがまさにここなのです。

近年、やたらと「綺麗事」を忌避する人が多いなと感じます。ですが、私はその姿勢に凄く違和感を覚えてきました。その違和感を言語化してくれたのがまさにクレア様の台詞で、「理想から現実に逃げているだけ」だと思います。

確かに現実を見ることは大切なことです。ですが、果たして彼らの言う「現実」は、本当に彼らの意味するところの「現実」でしょうか?「理想」と呼ばれるところの姿が本当に理想にすぎない非現実的なことなのかどうかを、「学ん」で断定できているのでしょうか?

 

そのように思うからこそ、クレア様は非常に為政者向きだと感じています。

王国の今の姿を学び、貴族も平民も手を取り合って生きていく王国(それはたとえ平等でなくても、両者が納得して共存していく世界)を作り上げていくことを、「綺麗事」「理想」では終わらせない。それがクレア様にはできると思います。

そして、それを支えるレイは宰相に相応しいですよね。知性もあるし、魔力もある。そして何より、クレア様にすべてを捧げる心を持っている。

クレア様とレイによる王国。めちゃくちゃ平和になりそうですし、綺麗事も現実になりそうですし、何より…

 

尊い!!!打点高い!!!百合王国!!!

(最後のは冗談)

 

 

 

というわけで、6巻でした。

最後のほうで真面目にいろいろ言いすぎたので、最後の最後、百合脳に回帰して終わらせていただきました。

総論のほうも若干。

先ほども述べたように、今回のストーリー的なポイントは、クレア様の中での貴族のあり方が大きく揺らいだところです。そして、そのきっかけは間違いなくレイなわけです。百合的にも非常に展開のあった2人ですけれども、クレア様の成長も非常に見所でした。

また、4巻5巻のことを考えても、どうやらナー帝国の刺客に関するところが、レイの知っている物語(本来の乙女ゲームのストーリー)から一番大きく変化しているようですね。そもそもレイ(プレイヤー)が男そっちのけでクレア様(悪役令嬢)に現を抜かしているところが何より大きい変化ではあるとは思うんですけど。そう考えると、ナー帝国の刺客というのも、その辺のレイの行動が大きく関わっていると考えられますね。

 

あとついでに、ピピとロレッタも百合百合してて良かったです。

 

 

さて次巻は新キャラが登場とのことですね。原作勢はよく知っているキャラなんでしょうか。

いずれにしても、一騒動乗り越えて色々と発展・成長(レイの体型除く)したレイ&クレア様が、次巻ではどんなイチャつきを見せてくれるのか楽しみです。

 

 

 

以上

 

 

伊吹 柚子(Ibuki Yuzu) まさか2回も尊死しかけるとは思いませんでした

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第3話 感想

こんにちは、伊吹柚子です。

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第3話:Who knows most, speaks least.)

第3話→芙蓉友奈は語部となる 第3話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](3話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。横手すずという少女と邂逅したリリと柚木は、すずの母親に関するとある事実にたどり着きます。2人は、母親に話を聞かせてほしいとすずに掛け合うのですが……。(G'sチャンネルより)

 

 

 

前回は、ついに本編も本格的に始まり、ついには横手すずとの邂逅を果たしましたね。

どうでも良いことではありますが、横手すずの偽名であるスズキユウナは「鈴木友奈」という字を当てるらしいです(ソースは、若干の新情報も含んだ公式の記事)。

改めて2話を簡単に振り返りますと、

【リリが創設した招待制SNS『友奈SNS』に送られてきた、「もう1人の友奈」こと「鈴木友奈」からの加入依頼。2ヶ月も放置していたということもあり、リリの返信には反応なし。そこでリリは、特定班ばりの分析力で鈴木のSNSアカウントを特定する。鈴木のフォロワーに思い当たる人物がいた柚木は、リリと共にその人物の元へ行く。その人物はかつて柚木の優越感を打ち砕いた人物であった。柚木は彼女の出した条件をクリアし、彼女の紹介で鈴木がやってくる。鈴木は、「横手すず」と名乗った。】

という感じです。

 

さて3話の振り返りに行きましょう。今回は朱白さん曰く「横手すずの落とし方がわかる」らしいです。

 

 

 

3話は前回の続きから。すずは名乗って早々、2人に名前を尋ねる。2人が名乗るや否や、すずは狂ったように叫び出す。

すず「高嶋友奈様への道を見つけたわ!!!」

 

場所は変わって、いつものうどん屋

すず「さっき、だまされた!あなたたち!高嶋友奈様と全然違うじゃない!」

リリ「君こそ、鈴木友奈なんて竜頭蛇尾な名前を名乗って!だまされたよ!!嘘つき!」

出会って早々にすれ違うすずとリリ。すずは、友奈という名を持つ2人に高嶋友奈をリンクさせて喜んでいたが、すぐさま、愛しの高嶋友奈様とはかけ離れているとばかりに、柚木とリリ奈に怒り出したのだった。反発するリリ。けんかを続けるすずとリリだったが、用は済んだとばかりにすずは立ち去ってしまった。

残された2人は、すずのSNSを見る。SNSからは、高嶋友奈に関する同人誌を作ったり、推し活をしていたりと、すずが重度の高嶋友奈信者であることを見てとれた。そんな中、リリは横手すずについて気になることがあるとつぶやく。

 

数日後の夜。2人は(いつものイチャコラ)通話中。リリは、調査の結果、横手すずの母親(=茉莉)が当時の避難民であるとわかったと言う。そんな中、リリの部屋の窓の外から気配が。

柚木「上里様…?」

読者「東郷さん…?」

リリ(ガクブル)

とりあえず落ち着いて再度語るリリ。横手すずとは、親が四国外からの避難民であるという共通点を持つ。そして、茉莉は生き証人である。話を聞くため、リリと柚木はもう一度すずに会いに行くことにした。

リリ「ところで…やっぱり外の気配のことが気になるから、今晩は君の部屋に行って寝ていいかい?」

柚木「ひとりで寝ろ」ツンデレ

 

後日、すずと再会する2人。リリは、茉莉が避難民なのは調査済みであること、2人が勇者部として旧世紀の真実を記録・保存する活動をしていることをすずに伝え、茉莉から話を聞きたいと頼む。

すず「無理よ。お母さん、当時のことは話したがらないの。私にも絶対話してくれない」

そう言って、すずは母との思い出を語った。すずが幼い頃、茉莉はすずを連れて来島海峡大橋を見に来ており、そしてなぜかその時はいつもより優しかったという。

すずは、本当は母からもっと話を聞きたいと言った。

リリは「自分が話を聞き出す!」と言うが、具体的な方法をすずに問われるとなにも答えられない。柚木に頼り、柚木提案の方法をすず相手に試すリリ。

リリ「ねぇねぇ、教えて?すずおねえちゃん♡」(萌えロリボイス)

すず「幼女系美少女による円らな瞳で全力甘えお願い!!!」(絶叫)

これがすずを落とす方法か、と思われたが、「全然ダメね。高嶋友奈様の足下にも及ばない」と、あっさり翻す。だがこれに反発したのは意外にも…

柚木「別にあんたを落としたいわけじゃないが…」

柚木「それに、リリの可愛さが高嶋友奈に劣るとは思わないけどな」

いきなりデレた。

そして別案。

柚木「おい、すず…。素直に話せば、ご褒美をくれてやる…」(イケボ)(顎クイ)

すず「ドキッ♡」

リリは、すずのSNS投稿から、すずが少女漫画や乙女ゲーム好きでもあるとわかっていた(やはり、これこそが「すずを落とす方法」だった)。

そしてなぜか、すずはそんなリリ(と柚木)の熱意を買うことにした。

リリ「まかせてくれ!」

柚木「まかせていいのか…?」

 

愛媛からの帰路。

リリは、たとえ茉莉から話を聞けなくても会えるだけでいい、すずの前向きさと明るさは、母もそうであることの証左であるから、そんなすず母を会えることに価値があると考えているようだった。

 

後日、2人が茉莉に会いに行ったことは、柚木のモノローグ回想によって語られた。柚木は、茉莉の話し方に、上里ひなたを見た。

 

そしてまた後日。学校にて、リリは茉莉の話をノートにまとめて見せた。リリは、茉莉と久美子が決定的な部分は隠しながら話をしていたことを見抜いていた。柚木が久美子のことを気にしていると、リリは、久美子のウサワについて語る。

リリ「巫女随一の武闘派で、逆らう神官100人を素手で殴って上里様に従わせたとか、勇者より強かったとか…」

読者(あながち嘘ではない…)

そんな話をしていると、まさかの、すずが2人のもとへ突撃してくる。愛媛からはるばるやってきたすずは、2人のおかげで母と高奈の関係について知れたことを強く喜び感謝すると共に、ついにはこう言った。

すず「私も、勇者部に参加させて!!」

 

 

以上、3話でした。なかなか濃密でしたね。

まずあまり話に関係ないところでは、「推し活」というワードが出てきたところは不思議な感じがしましたね。神世紀30年というのは実質的には西暦2050年ですから、そう考えると古いような気がするので。ただ、そもそも神世紀は神樹様に生かされているだけで、大赦組織に係る部分以外はさほど技術や文化も発展がないようなので、仕方ないんですかね。

また、こちらは話に関係があるかわかりませんが、リリの部屋の窓から誰かが覗いていた感じがするというのは、もしかして本当にひなたという可能性もありますよね。「またこいつら何か余計なことしないだろうな…?」的な。

 

そして内容としては、かなり話が進みつつありますね。

残念ながら茉莉との邂逅シーンは柚木くんの回想によってまとめられてしまいましたけど、2人が訪ねてくるまでは茉莉がすずに昔のことを語りたがらなかったこと、だけど避難してきた橋を見に来てはすずに優しくしたこと、2人が訪ねてきたらちゃんと話してくれたことなど、茉莉に関しては明らかになったことも多かったですね。茉莉がすずに対しても2人に対しても過去の話をするようになったのは、ちょうど久美子が訪れていていたことによる気持ちの変化も関係しているのだと推察されます。

それにしても、すずは随分と愉快なキャラですね。高嶋友奈フリークで、それに関係がないことにはドライなのかなと思いきや、幼女萌え(少女漫画趣味というより青年漫画趣味では?)だったり、イケボ好き(乙女ゲーム好き)だったり。CVの安済さんも、直近ではリコリス・リコイルでそんな感じの愉快さを演技されていたので、適役だなと思います。

 

百合脳的には、やはり柚木がムキになったところですよね~

台詞としてはアッサリしたものですけど、柚木くんのツンデレ具合を考えれば、実質「高嶋友奈のほうが可愛いだと…?俺のオンナ(リリ)のほうが可愛いに決まってるだろ?」(イケボ)くらいのニュアンスだと思ってます。

 

 

さて、次回はいよいよすずが加入しての勇者部活動がスタートしそうです。

高嶋友奈フリークが加入するとなれば、高奈をはじめのわゆキャラクターたちにも焦点が当たるはず。果たして彼女たちは、千景の存在にまでたどり着けるでしょうか(わかひなが妨害しそう)。

新PVが今後の展開も多少含んでいるようですが、リリが今後なにを明らかにしていくのかも、気になります。

youtu.be

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) 柚木役の杉山さんが熱心にふゆか推してくれてるのが嬉しい

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第2話 感想

こんにちは、伊吹柚子です。

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第2話:Nothing seek, nothing find.)

第2話→芙蓉友奈は語部となる 第2話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](2話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。リリから「もう1人の“友奈”が見つかったかもしれない」と衝撃の電話を受けた柚木。2人は新たな“友奈”探しに乗り出しますが……。(G'sチャンネルより)

 

 

 

前回は、ふゆゆ自体にも触れつつ、本作の1話を振り返りました。

改めて1話を簡単に振り返りますと、

【神世紀30年の正月、いつものようにリリ奈の大嘘に従って呼び出された(嘘だとは思いつつもリリ奈のことが心配で呼び出されてあげちゃうチョロインの)柚木は、リリ奈から、「後生のために旧世紀の記録を残したい」と告げられる。しかし、リリ奈の挙げた「残したい記録」が陰謀論まがい。呆れてその場を去った柚木だったが、後日、リリ奈から「もう1人の友奈を見つけた」と告げられる。】

という感じです。

 

さて2話の振り返りに行きましょう。

 

 

冒頭は、柚木の「友奈」という名前についての回想からスタート。大まかには勇者史外典で語られるところとほぼ同じ。だが、柚木は、リリ奈のおかげで「友奈」の名に向き合うことができたと語る。そして、自分がそうであったように、「もう1人の友奈」がその「友奈」の名に何を思うのか、と思いをはせる。

 

時を変えて、うどん屋にてうどんを食す2人。「もう1人の友奈」について柚木がリリ奈に問うと、リリ奈は、『友奈SNS』という「友奈」の名を持つ者だけが入れる、リリ奈創設の招待制SNSがあると語る。

柚木「リリ、お前…、知能の無駄遣いが極まってるな…」

だが加入者はほぼおらず、存在を忘れ放置していたが、久々に確認したところ加入依頼があり、スズキユウナを名乗る人物から連絡があり(あるリスナーは「鈴木愛奈か」と)、昨日メッセを送ったと豪語するリリ奈だった。

 

しかし、翌日になっても返事は来ず、リリ奈は憤慨(焦らず食えという柚木に対し、半分アメリカ人のリリ奈はハンバーガーをソウルフードと豪語するが、まんまと喉に詰まらせる)。そして翌日も返事は来ず(今度は再びうどんを食しながら怒り)。

翌日も連絡が来ず、たこ判を怒り食いするリリ奈。柚木はリリ奈の怒りよりたこ判に夢中。

リリ奈「食べ物より私の怒りを聞いてくれ!!!」

柚木「たこ判は1個150円とか200円とかするんだぞ!めったに買い食いしないんだから!」

リリ奈、柚木を貧乏人扱いして同情。

リリ奈「もう1個買ってあげようか?」

柚木「作ろうと思えば自分で作れるから買い食いしないってだけだよ!!」

リリ奈「お金持ちなだけの自分と家庭的な柚木くん…負けた!」

濃厚なイチャラブありがとうございました

それは置いておいて、あまりにも返事が来ないことを不審に思った柚木がリリ奈に確認すると、そもそもスズキユウナから連絡があったのは2ヶ月前だと判明する。

柚木「アホか!!!」

 

諦めないぞ!と意気込むリリ奈は、柚木を連れて自宅へ(おうちデート)。リリ奈は、驚異的な分析力で他の様々なSNSでスズキユウナを探し出し、彼女がクセ強な高嶋友奈フリークだと明らかにする(リスナーからは「特定班」「東郷と組ませたらヤバい(人)」扱いされてた)。柚木自身もそんなリリ奈のSNS分析力を目の当たりにして敵に回したくないと恐れるが、リリ奈はそれ以上に、スズキユウナが愛媛県に住むとある中学生だというところまで突き止めた。

柚木「引くわー…」

そして、スズキユウナのフォロワーの中に、柚木の思い当たる人物がいた。その人物とは、柚木が「友奈」という名前に対して持っていた優越感を打ち砕いた人物その人だった。

 

2人は、柚木の思い当たる人物その人のもとへ。柚木の優越感を打ち砕いた人物、小学生時代にバスケで対戦した少女・二宮は、スズキユウナに思い当たる節はあると言うが、柚木がバスケの1on1で勝てたら教えるという条件を出した。

彼女は口撃的ではあったが、結局は柚木の勝ち。勝負後、二宮の話から、柚木のみならず、多くのバスケっ子たちが、旧世紀とは違って狭すぎるこの世界でトップになったところで何か成果が出るとは思えないという認識でバスケをやめていったということを知る。リリ奈はそれに、「どんな世界だろうが自分の成し遂げてきたことそのものが成果だ」と反論する。

二宮「あなた、子どもなのに立派なこと言うね」

リリ奈「わたしは柚木くんと同い年だ!!」

 

二宮の紹介で、スズキユウナがやってくる。しかし、彼女は言う。

スズキユウナ?「ごめんなさい!私、横手すずと言います!」

 

 

ということで、2話でした。

相変わらず2人でイチャイチャしてましたねえ…。

お金持ちのリリ奈と料理ができちゃう柚木…。結婚に向いてますね。

 

…まあ、そういった百合脳な回想は置いておいても。

飯食って、SNSで「もう1人の友奈」を探し当てて、柚木くんの因縁の相手と再戦して、横手すずと邂逅した。それだけのことですが、演技力とか構成力とか、そういったもので非常に楽しい2話になってました。

そして、前回の考察では、本作(ふゆか)はすずと2人がすでに知り合いの時空であると考えていましたが、2人とすずの出会い方からすると、どうやらまだのようですね。つまるところ、時系列的には、勇者史外典下巻の本編の後からアフターストーリーの間ってことになります。ここからどのように高嶋友奈を絡め、横手家へ突撃するのか気になります。そして、久美子が出るなら、CVが付きますよね。さて、CVを付けるだけのお金はあるのでしょうか…?

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) ゆゆゆのすべての知識を網羅した覇者になりたい

結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第1話 感想

こんにちは、伊吹柚子です。

 

ビジュアルオーディオドラマの感想です。


芙蓉友奈は語部となる(第1話:Different strokes for different folks.)

第1話→芙蓉友奈は語部となる 第1話

作品について→G'sチャンネル コンテンツページ

[著者] 朱白あおい

[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子 

[あらすじ](1話)

本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。大晦日の夜、部屋でくつろいでいた柚木は、リリからの電話を受けてある場所に呼び出されます。どうやらリリは今の「勇者部」としての活動に思うところがあるようで……?(G'sチャンネルより)

 

 

 

本作『芙蓉友奈は語部となる』(正式タイトル『結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる』、英題:Hero History Revelations: Fuyou Yuuna Becomes a Storyteller)は、『結城友奈は勇者である 勇者史外典』に収録されていた『芙蓉友奈は勇者でない』という作品のアフターストーリーです。

以降は、『結城友奈は勇者である』はもちろん、『芙蓉友奈は勇者でない』も知っている前提で記事を書き進めたいと思います。

 

 

さて。

結城友奈は勇者である 花結いのきらめき』が終了し、絶望感に襲われていた本シリーズのファンにとって、ゆゆゆいコンシューマゲーム化と同じく希望となったのが、この『芙蓉友奈は語部となる』(以下、ふゆか)ですね。

電撃G'sマガジン2022年12月号で発表(10月5日告知)され、2023年4月8日に配信開始となった本作。

完全オリジナルではないものの、これまでには描かれていない内容という点ではオリジナル。残念ながらアニメとはならなかったものの、ビジュアルオーディオドラマという形で、イラストと音声が楽しめるだけでも、個人的にはかなり嬉しいです。

ましてや、かんの糖子先生の動くイラストと、後述するキャスト追加も有りの撮り下ろし音声となれば、非常にありがたいことですよね。

 

 

今回は初回なので、もう少し作品全体に触れていきます。

 

前述の通り、ふゆゆのアフターストーリーで、時系列的にはふゆゆと同時期の神世紀30年。アフターストーリーですから、すでに若葉とひなたによって壁の外の真実を見せられた後の話ということで、さほど大きな動きはなさそうですが、どうでしょう。

 

メインとなる登場人物は3名。

すでに登場し、メインとして活躍する、【芙蓉・リリエンソール・友奈】(Fuyou Lilienthal Yuna)(CV.照井春佳)と【柚木友奈】(Yuzuki Yuuna)(CV.杉山里穂)。

そして、新たに3月23日に追加発表となったのが、【横手すず】(Yokote Suzu)。

キャラクター原案は引き続きBUNBUNさん。さすがのビジュアルです。個人的には凄くかわいいと思います。

CVは、『リコリス・リコイル』で声優アワード主演声優賞を受賞した安済知佳さんが担当。

そんな横手すずは、名前から察せられる通り、【高嶋友奈】を見いだした本当の巫女である【横手茉莉】の娘。そして、公式にも書かれている通り、すずは奇しくもその高奈(高嶋友奈のこと)を敬愛しているとのこと。

ただ、新キャラクターとは言いつつ、新要素は、多少のプロフィールとビジュアルとCVくらいで、すず自体は勇者史外典下巻にて登場します。

 

ここで、勇者史外典下巻を少し振り返ってみます。

 

まず、なんとか四国まで逃げ切った高奈たち一行を待ち構えていたのがひなた。当然大社入りを告げられるわけですが、茉莉は高奈が勇者になることを反対していました。しかし、高奈は勇者となることを決意していたため、自分も巫女として大社入りすることを決意した茉莉でしたが、大社入りして非日常を味わいたい&茉莉に普通に生きていてほしいと願う久美子の思惑により、ひなたの力をもって久美子が偽の巫女となることになり、茉莉は一般人として四国入りすることになりましたね。

つまり、茉莉は、高奈のことを一人の人間として好きだったものの、勇者として敬愛していたとは言えないはずです。そんな中、すずが勇者としての高奈を敬愛することにどんな思いを持つのかは気になります。後述しますが、すずは母と高奈に面識があることを知っていますから、茉莉が高奈のことをどのようにすずに話していたのかも気になりますね。その辺も、今後ストーリーに影響してくるでしょうか。

 

そして、高奈が亡くなってしばらく経った頃、久美子が大赦の力で茉莉を探しだし、会いに行きました。その時の描写や発言から、すずがこの時点で登場し、ちょうど久美子が来ていたタイミングでリリ奈(芙蓉友奈のこと)と柚木が横手家に訪れており、すずは「高嶋友奈様」と茉莉が同行していたことを知った2人が話を聞きに来たのだと説明しています。

つまり、今回のビジュアルオーディオドラマを前にして、リリ奈と柚木とすずと茉莉には面識があること、茉莉と柚木の母・【柚木亜沙】も面識があること、すずは母が高奈と知り合いであることを知っていることが、すでに勇者史外典内で明らかになっています。ただ、このときのすずの「高嶋友奈様」呼ばわりは、一般的な敬意ではなく、個人的な敬愛による敬称だったということは、ふゆかによって明らかになったということになります。

従って、時系列的には、ふゆか内でのリリ奈と柚木は、すず及び茉莉と知り合いであるということになります。そして、高奈のことを知りたいリリ奈&柚木と、高奈の威光を世の中に知らしめたいすずの思惑は一致しているはずです。この辺も、今後のストーリーに影響してくるでしょう。

 

全然関係ないですけど、茉莉とすずって性格似てないですよね。ゆゆゆシリーズの世界あるある。血縁関係にある者は基本的に性格が似ない。弥勒さんはそんなに違わないですか?千景は違う意味で絶対似てません(本来の千景は神樹様に見いだされる優しさを持っている少女なので)。

 

 

さて、そろそろ1話の内容に移りましょう。

とは言っても、まだ1話の段階ではそう大きく動きはないですね。

 

 

時は神世紀30年正月。自宅にて前年の日々を振り返る柚木(相変わらず表情がクール)のもとに、リリ奈から電話が。いつもの緊急事態を匂わせる演技をするリリ奈と、最初は塩対応しながらも結局駆けつけてしまう柚木。

「リリ…良かった、無事で……おまえは私自身の手で○すことができそうだ…!!」

ということで、いつも通り、リリ奈の嘘に引っかかる柚木(コメントではチョロインなどと言われている。チョロインといえば夏凜&長妻樹里さんなのだが)。

待ち構えていたのは、神社でお手伝いをする巫女装束のリリ奈。どうやら新生勇者部の活動の一環らしい。

 

そんなリリ奈が柚木を呼び出したのは、巫女装束を柚木に見せるためと、今の勇者部の活動に警鐘を鳴らすため。例えば、「私以外の人から部活助っ人の報酬をもらうな!」とか。さすがにそれは私怨でしたが。

それは置いておいて、リリ奈はもっと具体的に高尚な目標を掲げていた。

「旧世紀の記録を調査・保存し、後生の人々のために遺していく」と。

 

素直に褒めつつも、活動に不安を覚えた柚木は、ひなたの名前を出してリリ奈を脅す。

ガクブルなリリ奈だったが、なんとか冷静さを取り戻し、その「後生に残すべき記録」としてリストアップしたものを柚木に発表する。

・「神樹の正体、宇宙人が残したオーパーツ説」を検証

大赦古事記に記されし人類誕生以前の秘密結社説

・乃木若葉様、生まれたときからクローン影武者が7人いる説

・旧世紀の四国、呪術的に世界の中心だった説

・旧世紀、年越しうどんはマイナーだった説

……ただの都市伝説。柚木「やっぱりおまえ(リリ奈)はただのアホだ」。

とはいえ、もう1つ最後に柚木が気になった説が。

・友奈という名前に関する説

これは、柚木も気になるところではありますよね。勇者史外典でも、茉莉が多少触れてましたし。

 

後日、バスケ部の助っ人をする柚木。なんだかんだ正式入部を断り、助っ人代もお断りするさすがのツンデレっぷり。

そして、そんな柚木のもとに、リリ奈から電話が。「もう1人の友奈を見つけた」と。

 

 

そんな感じの1話でした。

まず単純に、またリリ奈と柚木の新しい物語が始まったことに喜びを感じました。勇者史外典以上にツンデレチョロインな柚木くん、良かったです。

そして、乃木若葉様7人のクローン影武者説。これは、百合好きゆゆゆ民を喜ばせますね。そこまで発展してるなら男いらないよね!的な。まあ単純に千景に関する噂と混ざってるだけなんでしょうけど…。

もう少し真面目に考えると、今後の鍵はやはり「旧世紀の記録」「友奈という名前」「新しい友奈」というところでしょう。特に「新しい友奈」は気になります。ここで本当に未知の友奈が出てくるなら、今後のシリーズ発展にかなり期待が高まります。岸監督やタカヒロ氏を始め、制作陣の作り込み方や発言を考えると、お金と人気さえあれば、どこまでも発展させていけそうですからねこのシリーズは。ゆゆゆいですら語られていない時代や、本土調査のその後についてはまだまだ未知ですし。

いずれにしても、この先に期待の高まる1話でした。

 

 

おまけに。

多くのゆゆゆ民であればご存じの通り、G'sチャンネルでは、芙蓉友奈シリーズの舞台探訪についての連載があります。

お恥ずかしいことに、現時点で5回連載されているうち、私は瀬戸大橋記念公園しか行ったことがないですね。

といいますのも、大鳴門橋のような遠方だと、たった3回(1泊2日が1回、2泊3日が2回)の聖地巡礼ではそこまで手が回らない(宇夫階神社や伊吹島など、気に入った場所に何度も行きたいというのもあります)ですし、高屋神社や龍王神社などは、クルマが移動手段のわたしには難しいです。

 

 

さて最後にお知らせ。

今現在、勇者であるシリーズの海外版Wikipediaを調査する記事を鋭意執筆中です。

内容的には、とある海外のWikipedia(あのWikipediaではありません)を大まかに読み、日本人が執筆するWikipedia(アットウィキやピクシブ大百科など)との表現や説明の違いについて調べたり、ゆゆゆに関する文章や用語を英訳した際にどのような単語が使われているのかを調べたりするものです。

作業開始から2週間が経過した現在の進捗状況からして、記事を書き終わるには、来月とかになるかもです。

 

 

 

 

 

 

以上

 

 

 

 

 

伊吹柚子(Ibuki Yuzu) PS4もSwitchも高くて今の経済状況では買えなくて困る