結城友奈は勇者である 勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる 第4話 感想
ビジュアルオーディオドラマの感想です。
芙蓉友奈は語部となる(第4話:Everything will turn out for the best.)
第4話→芙蓉友奈は語部となる 第4話
作品について→G'sチャンネル コンテンツページ
[著者] 朱白あおい
[キャラクター原案]BUNBUN [イラスト]かんの糖子
[あらすじ](4話)
本作は初代勇者たちの大戦から約30年が経ち、平穏が戻りつつある世界が舞台。リリが柚木を勧誘して、隠された世界の真実を探究する「勇者部」を立ち上げた後の物語です。晴れて勇者部に入部したすずは、リリ、柚木とともに旧世紀にまつわる情報提供者を探すために立ち上がります。情報収集の足掛かりはまず"知名度アップ"から、というすずは……?(G'sチャンネルより)
前回は、横手すずと共に茉莉のもとへ行き、話を聞くことができたというのが大きなトピックでした。
改めて3話を簡単に振り返りますと、
【すずは、愛する高嶋友奈のことをもっと知るために柚木とリリの2人に近づいたが、期待外れだとして去ってしまう。しかし、2人は再びすずと接触し、茉莉に話を聞きたいと伝える。難色を示したすずだったが、すずが少女漫画と乙女ゲームが好きであることを知っていたリリは、なんとかすずを口説き落とした。すずにも当時のことを語りたがらなかった茉莉だったが、2人が訪問すると、不思議と当時のことを話してくれた。後日、学校にて茉莉から聞いた話をノートにまとめていた2人の元に、すずがやってくる。すずは、勇者部への参加希望を宣言する。】
という感じです。
さて4話の振り返りに行きましょう。朱白さんは観音寺行ってたらしいです。
『勇者史異聞 芙蓉友奈は語部となる』第4話が配信開始となりました!
— 朱白あおい@ミームミーム九州佐賀局 (@akashiro_aoi) 2023年5月20日
今日はちょうど私も観音寺に滞在していますので、柚木とリリの存在を感じながら聴きます😄https://t.co/lR7xoJbFBQ #gs_ch #yuyuyu
どうやら今回は、【藤井瑠璃】(CV.野川さくら)という女性が登場するらしいですね。
そして、普段は冒頭の部分には触れないのですが、今回は冒頭の部分にも触れます。
冒頭で「バナナフィッシュにうってつけの日」という小説を回顧するリリ。
リリは、その結末(青年の唐突な自殺)について、作者の明確な動機付けがあったはずなのに、作中に書かれていないことを「不親切」と表現するが、その反面、現実もそのようなもので、あらゆることのバックグラウンド(真意)は表に出てこず、他人がそれをすべて理解することはできないと考えている。それは、たとえ親子であろうとも。
だが、それを理解しようとすることは、たとえ真実にたどり着けずとも時に重要となる、と言う。
4話本編のスタートは、行きつけのうどん屋の1つから(読者には、毎話うどんを食べるのがノルマとして認知されつつある模様)。うどん屋に集まった3人は、すずの歓迎会をしていた(リリのおごり)。
本気で入部するのかと柚木が尋ねると、すずは、休日には参加できると言う。もちろん、目的は高嶋友奈。
すずが勇者部の活動について尋ねると、リリは「旧世紀と神世紀の狭間に起こった様々な真実を記録し語り継ぐ」といつもの答えを言うが、具体的な方法を問われると、リリは答えに窮する。被災者に直接話を聞きに行ったのも横手家が初めてだと柚木が言うと、リリは益々窮する。
すず「じゃあ、いつも何してるの?」
リリ「うどんを食べたり~、ハンバーガーを食べたり~…」
すず「何もしてないじゃない!」
柚木「実質は何もせず人生を浪費してるだけの集団だ」
こてんぱんにされたリリだが、情報収集のため、勇者部のホームページとSNSアカウントを作成したと言う。しかし、ホームページは怪しげなオカルト記事にばかりリンクを貼り、SNSは陰謀論をいいねするだけのアカウントと化していた。
そこですずは、自分がホームページとSNSを管理すると言い出す。自分が作った高嶋友奈ファンサイトは月間PV10万超え(リリ曰く、勇者部HPの1万倍)だと豪語したすずは、なぜか、まずは公園に行くと言い出した。
場所は移って公園。始まったのは、謎のダンス指導。くるっと回って両手でハートマークをつくる柚子とリリ。2人が疑問を呈すると、すずは、インフルエンサーになるためだ!と言う。
リリ「つまり、私の超絶可愛さと、柚木くんのかっこよさをアピールし、勇者部の知名度を上げようということか!」
すずは、かつて高奈が、勇者というだけでなく、彼女自身についても多く報道され、笑顔と人柄で民衆の心をわしづかみにしたという。そこで、同様に、メディアを有効活用して注目度を集める作戦を立てていた。
拒否する柚木だが、リリがやる気にさせると言い出して始めたのは…札束ビンタ。金で釣る作戦だった。
柚木「何でもかんでも私が金で釣られると思うなよ…!」
と突っぱねる柚木だったが、すると、今度はすずが、
すず「そこまで言うならリリちゃんだけにやってもらうか…」
すず「そしたらリリちゃんが有名になって、いずれ変なファンに粘着されて、ストーカーされて、危険な目に遭っちゃうかも~??」
柚木「なに言ってんだ…まさか、そんなこと…」
すず「あーあ!リリちゃんを守れるのは一緒に配信してる仲間だけだと思うけどなぁ!」
…柚木、まんまと陥落。
(柚木にとって、金よりリリのほうがずっと大切♡ってことですね)
(主に柚木の陥落により)インフルエンサーを目指すことにした2人。すずが指導・動画編集し、ダンス動画、歌動画(子役時代の歌を今のリリがカバー)、ASMR動画(うどん)を次々とアップすると、注目を集め、。効果はてきめんだった。
そして、ついには「うどん作りの生配信」も行った(※ただの照井春佳です本当にありがとうございました)。
柚木「おかしい…おかしい…なんでこんなことを…」
インフルエンサーとして、配信者・動画クリエイターとしての日々が続いたある日のハンバーガー屋にて。
柚木「なにかが……なぜ……」
柚木が散華する一方で、すずは、ホームページのPV数が20万を超え、SNSの総フォロワー数も5万超えと発表する。
インフルエンサーになれたことを喜ぶリリとすずだったが、ついに柚木が覚醒。
柚木「違うだろ…違うだろー!!私たちはインフルエンサーになりたいわけじゃないだろ!!」(「このハゲ!!」とは言ってない)
リリ「…!釈根灌枝…!私は何をやっていたんだ…?」
すず「チッ…正気に戻ったか」(小声)
なんとか誤魔化そうとするすずだったが、勇者部宛てのコメントが「金髪の子を養いたい」だの「高身長女子最高」だのと、ただのオタクコメントばっかりで、旧世紀の情報が全く来ていないことが明らかになると、リリはさめざめと泣き出す。慰めつつも、引かないすず。
すず「それより私は、この勇者部をもっと高みに登らせたいわ!」
すず「自分がプロデュースした2人がいいねをもらう度に、快感が凄いの!」
柚木「欲望に忠実か!」
リリが動画配信をやめることを決めるには十分だった。
柚木は、やはり旧世紀を経験した人たちに話を聞いていくのが良いと言い、リリもそれに賛同する。
しかし、そんな時、すずの元へダイレクトメッセージが届く。メッセージを見たすずは、徳島県鳴門市への遠征を宣言した。
店にて、ダイレクトメッセージの主を待つ3人。
送り主は、天災時に四国外から避難してきた人らしく、どうやら、動画をきっかけに連絡をしてきたようだが、すずを見て連絡を決め、リリとも話したくて連絡したとのことらしい。
そんな話をしていると、その主が到着する。「横手」、そして「友奈」の名に感慨深さを感じた様子のその女性は、【藤井瑠璃】(Fujii Ruri)と名乗った。
読者の推察では、どうやら、茉莉と高奈と久美子がバスで避難している時に迷子になった女の子のようである。
以上、4話でした。
新キャラは出てきましたけど、基本的にはすずが自分の欲望のために暴走する面白い回ではありましたね。ちゃんと視聴している方ならわかると思いますが、両手でハートマークを作る柚木とリリがしっかりと描かれています。
さて、新キャラですが、これは読者の方々がすでに推察を一致させていますね。彼ら曰く、当時、茉莉と高奈と久美子がほかの避難者と一緒にバスで避難する途中、迷子になった女の子がいたのですが、その女の子ではないかとのことです。
確かに、年齢的なものと、「横手」「友奈」の名前に反応するところを考慮しても、その推察で正しいと思われます。さすがに彼女1人で物語が大きく変化するとは思えませんが、こうやって新キャラ(正確には勇者史外典でほとんど触れられなかったキャラ)が出てきて、物語に影響してくるのは嬉しいです。
百合脳的には、柚木が金では釣られなかったものの、リリの身の安全には敏感だったところですね。普段クールにツンツンしている分、破壊力大きいですし、読者の方々が言うように、ある意味「ちょろい」です。
もちろん瑠璃に話を聞けるでしょうが、そうなると、久美子にも触れざるを得ないような気がするのですが、その辺がどうなるでしょうか。いずれにせよ、楽しみです。
以上
伊吹柚子(Ibuki Yuzu) うどんと柚木のデレが毎話マストになっていると感じる