NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

2DK、Gペン、目覚まし時計。 4巻 紹介[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

 

百合作品の感想です。


2DK、Gペン、目覚まし時計。(4巻)

[著者] 大沢やよい

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] 可愛いやんなぁ博多弁。うちの前では使うてええよ 相変わらずの同居生活を送る、OL・香月奈々美と新人漫画家・藤村かえで。そこにふって沸いた、以前の同居人の影。かえでへの恋愛感情はないはずなのに、なぜかモヤモヤしてしまう奈々美だった。いっぽう取引先のはんなり京女OL・辻堂葵と急接近。葵の軽快なトークに昼デート→夜デート→ホテルとあれよあれよという間に持ち込まれてしまい…! 奈々美は自分の本当の気持ちに気付く。そして奈々美の過去を知る後輩・古賀万尋が現れ…。物語が急展開を見せる第4巻!Amazonより)

 

思わぬところから急激な百合展開!

前巻で、奈々美のかえでに対する想いが若干の進展を見せましたが、今巻では今までの進展の無さが嘘のように進展します。 

フラグは、かえでの元同居人が置いていった鍋。かえでが元同居人のビーフシチューを絶賛すると、奈々美がビーフシチューを作るのを無意識にやめてカレーにするなど、実はこの段階から既に奈々美の想いが前巻よりまた微妙に変化していることがわかります。

そんな頃、奈々美に急接近してきたのが、2巻で登場したカワカミ商会の京都弁女性・辻堂葵。今巻のカバー裏に、葵の恋愛術が載ってますが、まさにそれに則って、あれよあれよと言う間に、奈々美の懐へ侵入。葵が百戦錬磨なだけでなく、奈々美も葵のことは気に入ってましたから、余計に急接近するわけですね。

しかし、この葵、実はかえでの元同居人であったことが判明します。そして、そうとわかった奈々美の心はしっかり揺らぎます。揺らぐ理由もわからないままに。

奈々美の心は揺らいだまま、葵の奈々美へのアタックはピークに。かえでと葵の関係について揺らぐ奈々美の心に寄り添い、酔わせ、そのままホテルに奈々美を連れ込む葵。自然と奈々美を押し倒し、いざ……となるはずでしたが、奈々美の反応は、涙。これまでの奈々美の葵への好感度からして、葵もイケると思っていたはずなので、想定外のこの涙には勝てませんでした。それでもさすがはモテ女の葵。涙自体は想定外でも、原因自体は薄々勘づいており、奈々美に事実を突き付けます。奈々美はかえでのことが好きなのだと。

その後、葵は地元の男と結婚すると言って去り、奈々美はかえでへの想いを自覚しつつも、(かえでがノンケだと決め付けた上で)「この日常を守る」と言って、恋心を抑える日々を始めました。しかし、早速また奈々美側へ新たな刺客が……。

以上が4巻です。

 

正直、葵はめちゃめちゃタイプです。女だったら余裕でやられてます(男としてもタイプですが、その辺は百合作品なので心理的にブレーキがかかる)。見た目や性格などのキャラ設定だけでなく、奈々美のかえでへの想いを自覚させたという役割を考慮しても、好きですね。ただ、どうしても最後は男を選んだのは納得いかない。奈々美にフラれたけど諦めないとか、奈々美にフラれたことをきっかけにもっと良いオンナを落としにいくとか、そういうあくまでも百合作品としての志が欲しかったです。

その点、奈々美が改めてバイより百合派だと言うことがわかって良かったですね。葵に抱かれそうになった時の反応が、元彼に抱かれるのを想像した時と違ってました。葵の時は、かえでを想って涙したのに対し、元彼の想像の時は、確実に嫌悪感でしたから。 

 

次巻は、更なる進展があるそうで。4巻読んだらすぐ5巻読みたくなったので、すぐ読みます。