NECESSARY EVIL

生まれ変わりました。necessary evilとしての人間になりたいです。百合作品を筆頭に、アクション映画、アニメ、マンガ、ゲーム、野球など雑多に書きますね。

アクション映画、アニメ、マンガ、ラノベ、ゲーム、野球など、とにかく色々。
統一感は無くとも情熱は本物です。
デザインはテーマ流用なので深い意味はないです。。。

2DK、Gペン、目覚まし時計。 5巻 紹介[百合作品]

こんにちは、湊柚子です。

 

百合作品の感想です。


2DK、Gペン、目覚まし時計。(5巻)

[著者] 大沢やよい

[出版] 百合姫コミックス

[あらすじ] デキるOLと、のんびり漫画家の同居生活に異変が…!? かえでへの本当の気持ちに気づいた奈々美。とはいえ今すぐどうこうするというわけでもなく、相変わらずゆるりとした同居生活を送ろうとしていた。ある日、古賀万尋と名乗る奈々美の後輩からのメール。奈々美は万尋の名前に心当たりがなかったが、万尋から「10年間ずっと好きでした」と告白され…。一方、急激に距離を縮めるかえでと恋由姫の二人。仕事のため会社での寝泊まりが続く奈々美は、かえでのことを忘れる良い機会だと考え、万尋のもとへ身を寄せるが…。奈々美は、ついに、ある決心をする。Amazonより)

 

ここからが本当の勝負。

前巻で奈々美のかえでへの想いがハッキリしましたが、読者の百合豚的な喜びも束の間、5巻では試練の連続。

①恋由姫、かえでに告白

奈々美の後輩・古賀万尋が奈々美に放った「かえでさんとはお付き合いされてるんですか?」という言葉を偶然聞いてしまったことから、現実の百合というものに猛烈な意識が働き、かえでへの気持ちが一気に恋へと化けてしまった恋由姫。勢いのままに告白するも、やんわりと恋人関係は避けられてしまいました。恋由姫の百合化けは万々歳ですが、この時点で、かえでの恋愛観について気づいてしまった人もいるのかもしれません。

②万尋、奈々美に告白

奈々美はともかく、我々読者にとっては想定内ですね。かえでとの生活を壊したくないから告白しないのなら、自分と付き合ってくれても良いはずだ、と。中学の頃からずっとですから、相当ですね。

③かえでの報告と恋愛観

万尋から告白された後、奈々美はかえでから「恋由姫に告白された」と報告します。それだけでも奈々美にとっては相当の動揺であるのに、更にかえでが「恋愛は漫画家の仕事のジャマ」だと発言。これが、奈々美にとって一番の衝撃に。かえでに恋することが、かえでの夢をジャマしていると思い、傷つきます。

このような①から③の流れの中、数日間に渡った泊まり込みの仕事からの帰り道で、かえでが恋由姫と並んで歩いているのを見かけた奈々美は、家には帰らず、万尋のもとへ。かえでにとって恋愛は漫画家の仕事のジャマ+恋由姫は漫画を理解している+恋由姫はかえでが好き+万尋は自分(奈々美)のことが好き→自分の代わりに恋由姫がかえでと一緒に生活して、自分は万尋の想いに応えてあげればよい。こんな感じで奈々美の脳内は完結してしまったわけです。

しかし、万尋はそんな奈々美の考えを見透かし、「それはかえでの為でなく、自分が傷つくのを恐れているだけ」と突き付けます。奈々美は酷く動揺しますが、実は万尋も同じような境遇だったからだとわかります。今の奈々美のように、万尋も、「奈々美だけが本気で好きだから」というような言い訳をして、恋愛で傷つくことから逃げてきたのです。このような万尋との心からのやり取りもあり、奈々美は、万尋をキッパリとフッた上で、家に戻ります。

そして、ついに、かえでに告白したのです。

 

 

6巻は奈々美からかえでへの告白の続きから始まるわけですが、予告を観る限り、まだまだ谷がありそうで怖いですね。書き下ろしにもあるように、チャラ女の葵のイージーな恋愛を辻堂葵の人生一番のゾッコンラブに変えたのが奈々美で、そんな奈々美がマジ恋愛をして苦悩している相手がかえでですから、かえでは相当やっかいな感じします。